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傾国

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

朝から何かを書きたい気持ちでいました。

こうなりました。

加速する車内で、僕は上司に連れられて会社に戻るところだった。僕は後ろの席に乗せられて、ただただ世界を素通りしていく。

「あの子と仲良くやれそう?」

「部屋は汚かったですが、ファンが付きそうな雰囲気のある方でしたね」


担当作家に初めて会った。玄関を開けたら大量の物が散乱していた。本やら服やら化粧品やら。兎に角一言で言い表すならばゴミ屋敷だった。彼女はそのゴミ屋敷の主人らしくのっそりと顔を出す。

よれたTシャツ頭から。裾が長過ぎて下を履いているのか分からない。全体的に部屋着で露出度が多かった。起きたばかりのせいか長髪もボサボサ。それでも惹きつける雰囲気は一級品。何となく庇護欲を掻き立てられる人だった。金を注ぎ込ませて破産させる人だった。

彼女は面倒臭そうに髪を払い除けると、何も言わずに僕の顔を数秒間凝視した。その後付き添いの上司に視線を変える。

「新入りクン?」

「どう? 今度から君の担当になる」

「よ……宜しくお願いします」

手短に挨拶すると、匂いを嗅ぐように顔を近付けて、満足した様に口角を上げた。取って食われそうな獣の笑顔だった。

「いーんじゃない? この子気に入ったわ。じゃ、締切は何時も通り守るから」

それだけ言われて、僕らはあっさりと追い出された。


「彼奴は気に入らない奴が担当になると平気で締切破るんだ。で、責任を全て私に押し付ける」

厄介な人だ……。

「気に入られたなら大丈夫。きちんと話は聞くし、締切は守るよ」



部下を編集部に送り届けた後、連絡一報。私は一人で彼女の元に訪れた。インターホンの後にチャットが届く。送り主はこのゴミ屋敷の主人。内容は『私の家の前にいる? いるなら連絡よろ』。手短に『いる』と応える。

物言わぬ足跡の後に、隙間から顔を出した。チェーンはきっちりと掛けられている。

「なんか用、編集長? 入っても良いけど、足元気を付けてね」

彼女は警戒心の強い猫のように目を光らせて辺りを伺うと、私を部屋の中に引き入れた。

足の踏み場もないほどに散らかった部屋。散乱しているのは本やら服やら化粧品やら。服はアイロン掛けが禄にされておらず、化粧品の中には蓋が空いてるものも幾つかあった。けれども本だけは閉ざされた状態で床を寝そべっている。

「何奴も此奴も現実なんか見ずに溺れて死んでいく。別に構わないけど節度弁えろよって。叶わねぇもの追っ掛けて馬鹿みたい」

どうやら家を張られているのが相当応えているらしく、彼女は先程とは違った暴言を吐き捨てた。そりゃ見知らぬ第三者に生活を監視させられているのは相当応えるだろう。

「気に入ったのかい? あの子」

「え? うん。何より真っ当そうなところが良い。『類は友を呼ぶ』なんて言うけどさー、碌でもない奴には碌でもない奴しか集らないのよ。だから鬼クソつまらない。真っ当な輩を見て落ちぶれる事も出来やしない。はぁ」

そう言って手足を伸ばすと、頬杖を着いた。

「壊れないことを祈ってるよ」

朝から何か書きたいと思って、登場シーンだけ浮かべていたらこうなりました。

今が眠いせいか、自分でもなんでこうなったか分かってない人種です。

でもなんか、好きな人に思い切り勘違いされてめっちゃ傷つく話だと思うので、かなり変わってます。


それもおいおい。

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