★地味注意報・挿絵のリテイク&濃さの微調整(路地裏の緊迫シーン)
個人的に、趣味で小説も書くようになった影響で、お話のイメージを絵に落とすことがあります。
たとえばこんな風に。
(B6画用紙メモ/鉛筆数種類)
じつは控えめな女装なんだ、とか、服のデザインは置いておいて、イラストとしては「アリかなぁ」でしたが、挿絵としては没にしました。何となくしっくり来なかったのです。
実際にお話を書いてみると理由がわかったので、思い切ってリテイクすることにしました。
描いた絵に、自分から消しゴムをかけるのです(これがけっこう勇気要るのです)
①背景を消す
②動きを表現していた髪を消す
③左手の指先を消す
④驚いている少女を描く
⑤④と同時進行で、布を被って半開きの木箱を描く
⑥右側の石壁を描く
⑦左側のレンガ壁を描く
⑧全体の明暗を練り消しなどで調整する
行程はこんな感じでした。
路地裏のアクションに繋がる場面だったので、これは情報を盛り込めたと思います。
(本当はもっと極端に細い路地なのですが、そこは絵としての描きやすさ・直しやすさを優先しました)※超小声
以下、二通りの濃さを試しています。
【荒い/限界まで濃い】
元々の鉛筆っぽさは無視して、とことん勢いや荒々しさ、場面の雰囲気を出せないか試しました。
昼間でもかなりの薄暗さを想定しているので暗めです。
ちょっと、画面奥に吸い込まれそうです。
【やや柔らかい/中間の濃さ】
作者として表したい雰囲気と、絵を描いた人間としての欲求、先入観なく見たひとにとっての「見やすさ」(想像)をそこはかとなく追求してみました。
うっすら、デジタル的な線のクリアー化や塗りのにじみ加工も施しています。
やってることは真剣なんですが、一人遊びの延長ですし、ものすっっっごい微差です。地味です(*´∀`*)←
ですが、たくさんの練習をさせてもらえました。
* * *
雑談なのですが、同寝室の次女も寝る前にお絵描きをする子で、ふと数年前のらくがき帳を眺めながら、このように呟いていました。
「わたし、前の絵のほうが技術的に下手なのに面白い」
……ずいぶんと語彙が大人びた小学生だなぁ、なんて思いつつ、うんうん頷きました。
私も心当たりがあって、数年経って記憶が薄れ、まるで初見のような感覚で昔の絵を見ると、びっくりすることがあります。
今のほうがもっとずっと、色んなものが描けるはずなのに。
それは、込められたひたむきさや無心さに目を引かれるのか。それとも…………?
無心に、見て心地よいものや「描きたい!」に従って描きたいなぁと思う今日このごろでした。(相変わらずふわっとした着地点)
~また、そういうのに挑戦する?~
▶はい
いいえ




