「完璧な造作」と銘打ってしまった 〜黒髪長髪人外青年〜
創作では美形が好きです。
小説を書くとすぐ美形づくしになりますし、よそ様の作品で「月並み」「平凡」と描写されるヒロインさんであろうと、ぜったい光る空気感や輝く瞬間があるに違いないと、息巻いてしまったり(*ノェノ)
今回は、そんな美形を。
描写上ですらこのように表現してしまったキャラクターの、作画過程を記すことにしました。
*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*
真の精霊体。つまり、物質に関与しない精神体のシェイドは立派な大人の形だ。上背はラルクよりも高く、腰まで流れる真っ直ぐな黒髪は月のない夜そのもの。瞳は憂いを含む鬱金色で、完璧な造作そのものは変わらない。
…………いや、凄みは増しているかもしれない。
*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*
待って。凄みが増すって(困惑)
比較のために置きますね。こちらが当該人物の通常バージョン。ふだんは少年姿です。
それをおとなに。
しかも上記設定で……?
ひとまず挑戦してみました。
以下、ラフからの流れをどうぞ!
①ラフ
大きさはA4。Campusの無地ノートです。
もうこのままでもいいんじゃないかな? というくらいイメージに忠実です(服を着せないと)
②黒塗り
ツルツル用紙のこの広さで満遍なく塗るのは指がやられてしまうので、ざざっと塗りです。
なんで……、なんで黒髪長髪黒衣なのか(あるある)
③ぼかし
②をティッシュでぼかしていきます。
③描き込み
紙や手が汚れないようにティッシュを利き手の下に敷いています。
④鉛筆終了
服までは……(ノ∀`)
一晩でできる範囲がここまでです。
⑤スマホで陰影調節
なんとなく黒を意識します。
モノクロにしないのは、こう、余白と線に華やかさや表情が欲しいからです。情報量というか……
⑥デジタルふんわり着彩&ノイズ、ウォーターマーク加工
完成です。
* * *
ふう(ふぅ)
最近は、下絵をトレースしてすぐ画像を取り込み、デジタル塗りを始めることが多かったので、久しぶりに原点に帰れた気がしました。
作画の過程でラフが消えていくかなしみと、ラフの印象を求めて仕上げる茨の道。
ちょっと大げさですが、アナログならではの楽しみもここに帰結するのかなぁ……など、出来上がりを見てほっこりするのでした。
〜また、何かに挑戦する?〜
▶はい
いいえ




