秘密の書簡
一気に消してしまいたい
二度と目にすることもなく
見つかることのないように
支離滅裂な言霊を
五里の霧中で迷いては
無惨なことも書きなぐる
失くせないのはこの想い
末に広がる未来かな
黒い歴史の書物達
とうに忘れたはずなのに
述べえぬ言葉の数々が
いつにも増して襲いくる
不吉な予感はあるにせよ
年を経てなお忘れらりょか
以後の活計を蝕まる
十六小僧の邪気眼ノート
特に意味はありません
酔った勢いで書きたくなってしまっただけなんです
我、酒を愛し愛される暮伊豆。
酒に酔い、言葉を愛し
愛されて 酒を飲み
言葉を紡いで
世界を創る
酒を煽り 目を閉じる
遠く彼方 異世界までも
心に映る
ああ、酒よ酒よ
バッカスの神よ
言霊を愛し
言霊に愛される
耽美なる時
今宵も我は
それに逢わんが為
盃に酒を満たす。
by 秋の桜子氏
勝手ながら返歌とみなします。
さらに!
ひとり今宵も君想い
ふたつグラスを用意した
蜜色満月仰ぎ見る
夜更けの風に君の香を
愛しむ漢独りの夜の時
無邪気な笑顔を思い出す
七里結界愛など要らぬ
やけ酒独り煽る我
九里九分残りし面影
尊き愛、君に捧げん。
by 秋の桜子氏