-第9話 皮肉な運命の巡り合わせ
ゆかりとねえ・・・ついにですか?
汐音のことはどうなったんだ?
そうそう、サブタイトルは源氏物語から持ってきてます。
あれからしばらくして、1時間ぐらいでゆかりの家は完成した。
ペーパークラフトみたいに簡単に組み立てできる。ゆかりいわく、火星では子供たちのおままごとなんかによく使われるらしい。火星の文化は地球の10倍以上、先を行っている気がする。それから、ゆかりは俺の部屋の押し入れのドアからは入れる家に住むことになった。無論、母にはテキトーに帰らせたとか言っておいた。
ゆかりは学校には行かず、相変わらず謎の行動をしながら、昼間を過ごし、夕方に俺が帰ってから俺と話すのを楽しみにしているみたいだ。
ー次の日
優斗と俺はLINEを交換することになった。と、いうのも俺は今度優斗と出かけることになったからだ。俺の親が心配になるとか何とかで・・・
俺にとっては初めての友達との交換になった。だいぶ、最近の高校生らしくなった?はず。
「明日、出かけるの楽しみだね~」
「そだねー」
と、まあぶっきらぼうな会話をする。
とりあいず、楽しみなことに変わりはないんだらか、国語力とか、会話力とか、どうでもいいと思う。
そして、ついに出かける日がやってきた。
本当は俺と優斗と二人出くはずだったんだけど・・・あれ?
1名様お土産がくっついてきた。ゆかりである。
俺が昨日、家に帰ってからゆかりに「明日は出かけるから、遊べないよ」って言ったら、急になき目になって「さみしいよ~~~~」とかいってきたから、しかなく連れてきたんだ。
まったく、大げさなリアクションだ。
待ち合わせの駅に行くと優斗はばっとり準備して立っていた。
準備いいんだなーって思う。
「っわ!驚いた?」
「わわわわわわわーーーー。何?もう!」
ちょっといたずらに脅かしてみた。
これがまた、いいリアクションするんだな。
「さっ行こう」
「ちょっとまった。君の後ろにいる人は誰?彼女か?」
やっぱり聞かれると思った。
「ああ、この人はとある場所で出会った知り合いでね。一緒に行きたいっていつもんだから。」
「おっラブラブじゃねえか!ヒューヒュー」
「だから、彼女じゃないって!」
ゆかりは何かもじもじしている。
恥ずかしがり屋なのか?ってこいつ何照れてんだ!
まったく、どいつもこいつも・・・
電車に乗って30分。東京駅で中央線から京葉線への乗り換え通路を歩く。
それにしても・・・人人人!!!。
駅は乗り換え客でごったがえしていた。
さすがは、世界を代表し、日本一売り上げが高い鉄道会社だ。
「きゃっ」
ゆかりにサラリーマンがぶつかった。ちかんやすりではないようだが、ゆかりには相当怖かったらしく、俺にくっついてきた。
優斗がうらやましそうに見ている。どうだ俺!いいだろ!
長い長い京葉線への乗り換え通路を歩いている時だった。
前から見たことあるやつが・・・まずい、あいつは汐音じゃないか!
ちょっと待った、ゆかり!離れろ!まずいぞ。
汐音は俺の横を通り過ぎようとしたとき、俺の様子を見て驚いていた。
ああ、見られた。もう終わりだ。
きっともう、汐音を彼女にはできないんだー!!
頭がパニックになりかけた。
明日なんて言い訳しよう・・・
また、悩みの種が増えたわけだ。
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