ー第7話 同居人<後編>
田村ゆかりの地球での日常生活?の後編です。
【アンケート】
作者がこんなこと言うのはなんだけど、陽弥がいきなりなれなれしく「ゆかり」ってファーストネイムで呼ぶのはおかしい?
現状でいいか書き直したほうがいいか、その他、異議申し立てがある人はコメントにてお知らせください。なるべく返信します。
頭の中で理解に困ってパニック状態になっている俺。
「本当に?」
「本当だよ」
「本気で言っている?」
「本気だよ」
「信じていいんだな!?」
「だから、正直に言っているってば!」
「リアルな話だよね?」
何度も何度も俺はきき返した。
でも、ゆかりは何度もきく俺にめんどくさそうに答える。
「ねえ、私を困らせようとしているの?」
ついには、こんなことまで言い始めた。
ここまで言うってことはやっぱりそうなのかもしれないと思い始めた。
そして、恐る恐るゆかりに聞いてみた。
「なんで・・・火星から・・・地球に来たのさ?」
目の前に宇宙人がいる、このことが恐怖でならなかった。
でも、これで”地球の常識を知らない”ことに納得がいく。
(この宇宙人は日本語を話すことだけは上手なんだよな・・・)
その点だけは親近感もわいてくる。
「なんでってそうね・・・地球に旅行・・・じゃダメかな?」
「ダメかな?」って、知るかー!!!。なんで理由を俺に聞くんだよ!
そう、言い返そうとしたが、ここで自分の高校生活のテーマを振り返る。
そっか、俺はこの高校生活で中学時代の黒歴を塗り替えるんだった・・・あと、できれば・・・彼女?もほしいな・・・
と、同時に全く達成できてないこと気づく。
あちゃ~、さっそくやらかした感満載だなー。
だから、せめてもの女の子には優しく対応しなくちゃ。
そう、思い返してから、自分の返答を考えた。
「まあ、いいんじゃない?」
極力、あてさわりなく、ソフトな感じを心掛けた。
このあと、俺は”人間関係 対策ノート”を作成することにした。めんどくさそうだが、目標達成のためならしょうがない。
その第1ページに「田村ゆかり」の名前を記載した。
ー次の日
この日、学校から帰ってくるとちょっと家の様子は違っていた。
今日は両親が不在だとはきいていたが、異常なまでの静けさだ。
「ゆかりは?」
階段を上がって二階に行く。ゆかりが変なことしてなきゃいいが・・・
心配しながら部屋のドアを開けた。
・・・・・・・・・・
もう一回ドアを閉めた。この状況は入れない。ってか入っちゃいけない。
部屋の中ではゆかりが裸で・・・(以下略)、ここから先はお察しください。
しかも、皮肉なことにゆかりはドアが開いたことに気付いたのか、気配を感じたのか、ゆかりはドアを開けてきた。
「帰っているなら行ってよ~」
まるで、息子を迎える母のような口調だ。
「いいから、早く服を着ろ!」
「なんで~? あっそうだ。ちょっと来て!してほしいことがあるの~」
そう言って部屋に引きずり込まれた。
「セックスってなに?」
「はっ」
「なんかね~男女で裸になってやるんだって」
「どこで知った!」
「ほら~この本に」
ゆかりが粗雑に手に持ったのは俺のベットの下のエロ本じゃないか!
「勝手に人の部屋をあさるな!」
そう、念を押してからしまった。今度、別の隠し場所を見つけなきゃなあ・・・
そうやってあれこれしたいるうちにまずいことが起きた。
階段を上がる人の音が聞こえてきた。
まずい、母だ。
ゆかりに強制的に服を着せようとしたが間に合わなかった。
ガチャ
「はる君なにして・・・・・・・・・・・・・・」
まずい。
「ちょっと来てくれる?」
言葉は普通だがぎらぎらとした目がこっちを見た。
さあ、どうする、俺!
【お知らせ】明日からは多分安定的に更新すると思いますが、稀に休むかもしれません。
(なるべく毎日更新します。)