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   -第6話 同居人<前編>

いや・・・よくやく、「あらすじ」にあるように、田村ゆかりが登場し、初期メンバーが出そろいました。

この後どうなるのやら・・・

こうして、ゆかりと同居することになったんだけど・・・

この人、どうも行動が変なんだ。


―次の日

「常識を知らないっていうか・・・」

「ふ~ん。どういう感じが変なの?」・・・

後日、学校で優斗にゆかりの件相談してみた。

ゆかりはあれからというもの、字が読めなかったり、コップやお皿を知らなかったり、ベットを知らなかったり・・・

まるで地球に初めて来た人みたいだ。

ゆかりの”例の条件”を早速破ってしまったが、まあ、こいつならいいだろう。口がかたそうだし。

それよりも気になるのが、ゆかりが空から降ってきた理由だ。昨日、おもいっきりはぐらかされて、まだ答えをきいていない。人が空から降ってくることなんてあるのだろうか。

以前テレビで見たことがある。飛行機から、飛び降りて、パラシュウートを使ってを降下し、草原に降り立つ、なんとかかんとかっていうヤツ。

でも、周辺に飛行機やヘリコプターらしきものは見えなかった。どうやって空に上ったんだ?

彼女は何者なんだ?


この疑問は家に帰宅しても増す一方だ。

ゆかりは、俺にこう言った。

「ねえ、ききたいんだけどさー」

「うん。何?」

「電車って何?」

「電車も知らないのかよ。電車っていうのは電気で動く車のこと。鉄道だよ」

「じゃ、その鉄道って何?」

おいおい、こいつ大丈夫か・・・俺は少しだけ心配になる。

「こういうの」

そう言って俺は本棚から小さいころに見てた乗り物図鑑を見せた。

何年ぶりだろう、この本を開くの。

ゆかりは本を見てきゃぴきゃぴ騒いでいる。こいつは鉄道好き女、略して「鉄女」なのか。

「そんなに乗りたいなら今度載せてあげるよ。あっ、でも、乗車には140円のお金がいるよ。そのくらいは自分で出してね」

「ありがとう。でも、そのおカネって何?」


「っえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」


何、この人。世界のどこの国でもお金はあるぞ。なんなんだよ、こいつ。ジャングルの奥底の民族生まれなのか?

まるで、俺が幼児に物事を教えているみたいだ。

また、別の日。

ゆかりは謎の行動をとるようになる。

毎晩夜になると外にプラプラと出て行っては何かをして一時間ぐらいで戻てくる。

何しているんだ、こいつ。

深夜にjkが一人で歩いたら危ないじゃないか。

そういえば、ゆかりは高校には通ってないのか。jkではないんだ。

そう俺は考える。


それからしばらくして、俺はゆかりに出会った時にゆかりにききそびれたことを思い出した。

そして、俺はゆかりについにきくことにした。

いつもみたいにゆかりが常識的な、初歩的な質問を俺にきいてきている時だった。

「たまには、俺から質問してもいい?」

「いいけど・・・」

いいタイミングだ。そして、思い切ってこういった。

「あのさ、なんでゆかりは空から降ってきたの?」

「・・・」

ゆかりは困った顔でこっちを見た。そして、ゆっくりとそっぽを向いた。

まずかったかな、今の質問。言えないことだったらどうしよう。

あんなにきになっていたのに、急に後ろめたくなった。

「別にいいんだよ、言いたくなければ」

「でも・・・色々教えてもらったしね。たまには、私も答えなきゃね。」

ゆかりはそう言った。ついに言ってくれるのか。

ゆかりは少し笑ってこう言った。

「私ね。火星から来たんだよ。」

なにか、覚悟を決めたみたいに元気でまっすぐな声だった。

って、ちょっとまてよ・・・

火星だと!!!









【お知らせ】3月6日の更新は諸事情により、お休みになる可能性があります。

【予告】新作小説「月夜に響く鐘の音」を近日公開予定です。お楽しみに!

    (「ラブコメの基本は三角関係から」はまだまだ続きますよ」)


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