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   ー第4話 崩れまくる理想

第3話で早速問題行動を・・・

今後どうなるのやら・・・

男子なら一度くらいラノベや漫画によくある、主人公があれこれしながら、いろいろして、いつのまにかかわいい女の子に囲まれる生活にあこがれたことがあるでしょう?

そして、こう思った人は必ずこういう。

「大したことないやつがどーしてあんなにもてるんだよ」

たしかに、物語の主人公はろくなやつがいない。ろくでもないやつしか物語のような主人公にはなれないのだろうか?

だから、もし、自分が物語の主人公みたいになりたければ、異端児感満載に生活すればいいんじゃない?

(※あくまでも陽弥の考えです)

だから、俺の行動は間違っていない!・・・はずなんだけど・・・


「おい!よく聞け!誰だ食堂で暴れているやつは!」

誰かがチクったのかすぐに生徒指導の先生が飛び込んできた。

その瞬間、周りの生徒が一斉に俺のほうを向く。

ここにきて、俺はようやく、我に帰った。

かなり起こっているようで顔が真っ赤だ。

「おい、お前か!本当だな?」

そう、きいてきた。

いつもだったら違うっていうところだけど、みんなが見ていた手前、嘘は付けない。だって、こんなに証人がいるんだもん。

仕方なく、俺はうなずいた。

すると、生徒指導の先生は、俺の手を強くつかみ引っ張り出した。

何度か転びそうになったが、転ぶ前に勢いで元に飛ばされる感じだった。

しかも、3回も頭を殴られた。

たんこぶが地味に痛い。

こうして、会議室に放り投げられた。

ドン!

ドアが閉まると同時に、向かいの椅子に座った。

この体罰教師だ。何をするかわからない。

「どういうことだ!説明しろ!」

第一声はこうだった。意外と普通・・・

さて、どうやって答えようか?

だいたい、何を説明すればいいんだ?

「早くしろ!」

考えてたらさらに強い口調と共に唾が飛んできた。

まったく、汚いな・・・

「食堂でかっとなって騒いでしまいました」

そう、反省してそうに小さい声で言った。

「聞こえないぞ!もっと大きい声で言え!」

「食堂でかっとなって騒いでしまいました」

「ンっ」

結構大きい声で言ったつもりなのにまだ聞こえないのか?

絶対、わざと言っているだろ。

「お前はそんなんだからダメなんだ」

結局聞こえたんじゃないか!

「そうゆう態度は失礼だぞ!ふざけんな!」

先生は俺にかぶせて行ってくる。

しばらくして、怒りが収まってきたのか、こんなことをきいてきた。

「なんでそんなことした?」

先生がなぜときいてきたから、それにこたえる。

「自分の気持ちが抑えられなかったからです」

「言い訳するな!」

もう、無茶苦茶だ。

国語辞典によると、言い訳はその理由をさすらしい。

だから、なんで?ときいたのに、その答えを言い訳だと言い返すのは間違っている。こんな人が生徒指導の先生だなんて、お話にならない。どんな答えを求めているんだろう?

その後もこんな感じの無理やり感満載の面談は1時間も続いた。

結局食堂にいっておばさんに誤ってその日は終わった。

家に帰ってから、その後を何度もシュミレーションして、問題が何か起こらないことを確認した・・・

これで、この件は一件落着かと思われた。できれば、延々とブラックボックスに封印してなかったことにしたかった。

だが、ここで計算違いが四つ生じることになる。


一つ目は、この日限りで終わらなかったこと。

翌日もさらに翌日も、担任の土山だの、教頭だの、入れ代わり立ち代わり面談することになった。

しかも、そのたびに生徒指導の先生が

「1年1組の今村。”食堂の件で”お話がありますので職員室まで」

とか、放送するもんだから、いちいち周りの人が俺を見る。

いやー恥ずかしい。


二つ目は、親に知れ渡ったこと。

あれから2日後、母が起こった顔で玄関で待っていたから何事かと思いきや、玄関でお説教が始めった。

立った状態だったから、学校での面談以上につらかった。


三つめは、いじめの対象になてしまったこと。

連日の放送のせいで、生徒の頭から離れないらしく、また、LINEでの拡散もあり、食堂にその場にいなかった人まで俺に会うたびに「よっ、食堂」とか、「あっ、キレ症だ」とか、言いてくるようになった。

これを皮切りに、ある日はノートが消えていると思ったら、トイレの便器の中にあったし、ある日は、4色ボールペンの中の色がかえられていて、赤を出そうと思ったら、青が出てきた。

こんなことが毎日のように続いた。

消しかすは全部俺にかけられ、きれいなはずの制服はたくさんの生徒にけられて真っ黒に。

時にはめんどくさいいじめの不良グループに絡まれて、用具室に閉じ込められたこともあった。

もう、生きているのがつらい。

もはや、汐音のことなんかどうでもよくなった。


四つ目は、1週間学校が休学になったことだ。

入学して早々に、休学になるやつとか・・・

たぶん、過去最多記録だ。

物語の主人公い以上に変なところでめだってしまった。

でも、別にいいと思った。

むしろ、気分を入れ替えるにはちょうど良かった。

朝はゆっくりできるし、ゲームはやり放題。


次の日から、俺は学校に姿を現さなくなった。















【お知らせ】3月4日以降、更新がしばらく休止するかも知れません。(現在、未定です)

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