ー第10話 特殊技能は遊園地で<前編>
お待たせしました!ようやく10話公開!
新規小説も投稿を開始しました。
これからは、週に2~3話の更新を目指します!
少しはラブコメらしいセリフを入れ始めようかな・・・
しかし、目が合ったのは一瞬だし、なにか話すこともなく通過した。
京葉線 新木場、蘇我方面
快速 蘇我行 10:00 1番線
各駅停車 蘇我行 10:10 3番線
※実際の時刻表とは一切関係ありません。
10:00ちょうど発まであと3分。
十分間に合う時間だが、ゆかりがトイレに行きたいとかいうから、階段前の優斗と待つことにした。
「お前、本当にあいつ彼女じゃないのか?」
「突然なんだよ!さっきも言っただろ」
「いや、だってあんなにお前にベタベタだったじゃん」
「それは関係ないって!」
「じゃ誰が好きなの?」
ちょっと待てよ。この質問には返す解答にこまる。
汐音って本当のこと言うっている選択肢もあるけど、汐音は何といってもハードルが高い。
こんな俺が言ったとしても馬鹿にされるだけだろうし、ほかの男子にも人気があるから通称”恋愛激戦区”と名前が付くほど人気だ。、第一、汐音自身、俺のことが好きじゃない。
そう思ったから、ここはテキトーにかわすことにした。
「塾の人かな・・・」
「えっ、どんな人!今度写真撮ってLINEで送ってよ!」
なんで俺がこいつのために、わざわざ写真を撮んなきゃならないんだよ!
「っていうか、ゆかりの帰り遅くね?」
「それな。でっかいほうでもしているのかな?どう思う、女の子のう〇ち?」
何妄想しているんだこいつ・・・
だけど、俺にはわかる。多分火星と交信でもしているのだろう。
「どうって・・・ここ駅だぞ!それは学校でな」
そう言って優斗のほうを見ると・・・顔を少し赤くしてこういった。
「ゆかりってさー地味にかわいいっていうか・・・きれいな人だなーって・・・」
「へっ?」
「いやだから・・・何回も言わせるなよ!」
少しだけ怒ったような、照れているような、そんな中途半端な声だった。
こいつ、男版のツンデレみたいなセリフいうんだなー。まあ、俺にツンツンされても困るけど。
「ごめんごめん。遅くなっちゃって。さっ、行こう!」
ゆかりは突然、首を突っ込んできた。
乗る電車が発車しちゃたから、別のホームに移動して電車に乗る。
車内には座席が二席開いていた。
この瞬間、俺はこの二人を応援しよう、そう決めた。
「俺は立ちでいいよ。20分ぐらいだし。二人で座ればー」
さりげなく、ゆかりと優斗を近づけるんだ。
優斗が顔でthank youって言ってきたので、こっちの顔で応える。
「私は別にいいよー私、疲れないから。」
そういって、強制的に座らされた。こうゆう予定じゃなかたんだけど、まあ、しょうがない。
ゆかりは火星人だからどうせまた、何か道具か異能力でも使うんだろう。
そうこうしているうちに電車は発車し、地下線から高架線に入り、いつのまにか某テーマパークの最寄り駅についた。
遊園地の発券所に並ぼうとすると優斗がチケットを差し出した。
どうやら、前売り券らしい。こういう時に限って準備がいい。
そして、入場する列に並んだ・・・とたん、ゆかりが何かを察知したように走り出した。
そして、いつのまにか人ごみに紛れて姿が見えなくなった。
まだ、チケット渡してないのに、どうする気だ・・・
そう思っていると、耳から声が聞こえた。
「緊急事態につき、あとから入場するから、先に入っておいて」
それはいつだかにゆかりがくれたワイヤレスイヤホンみたいな通信機だった。
緊急事態ってなんだ?と、思いつつ、列の流れの推し進められて、入場してしまった。
自由な奴だ、そう思いつつ、とりあいず、遊園地を満喫することにした。
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(現在の小説の1期最終回はもう少し先かな・・・)
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