1-7
ふたりはようやく仲直り。
でも咲夜は…
ー午前5時 香霖堂ー
「咲夜さん、遅いですね…というか、あのふたりも…」
ガチャ…ガチャン
「おはようなのぜ…ねむっ。」「おはようです!」
「フランさん、朝から元気ですね。」
「えへへ…」
「さすが、フランなのぜ…ねむっ。」
ガチャ…ガチャン
「おはようございます、森近さん。」
「咲夜!?あのパッド長!?」「咲夜か…ねむっ。」「やっと来たか。」
「え、妹様に魔理沙!?」
「はい、ふたりはもう帰ってて。」
「二度寝してくるのぜ…おやすみ。」「…」
ガチャ…ガチャン
「で、本題は…妹様に魔理沙ですか。」
「そうなんだよな…」
「で、私は?どこが気に入らない?」
「あの、それは…」
「まあいいわ。その代わり、私はまだあなたを諦めていないから。じゃあね。」
「…」
ー紅魔館ー
「フラン…ですか…」
あの血を求めればやばい妹様に…
「魔理沙…ですか…」
あの盗っ人魔法少女…
「私…は?」
この完ぺきメイドはどこへ行ったのか…
「あ、咲夜。」
「妹様。私は特に何も…」
「完ぺきメイド?あなたのどこが完ぺきなのかしら?」
「あ、お嬢様も…」
「何自分自身で…というより、自問自答しているのよ。おかしいわよ。周りから見てて。」
「そう…ですね。あ、久しぶりに朝食早くできたんで、食べましょ。」
「はーい」「さすが咲夜ね。」
「えへへ…」
あ、いいこと思いついた!
ああして、こうして、これが多分こうなって、
そうね…ここにこうして、そしてこれがこうなって…
そしたら…!森近さんは、
「私のものよ〜!はっはっは!」
「咲夜ったら、何の妄想しているのやら。」
「本当だよね…お姉ちゃん。」
咲夜の高笑いは紫色の少女の部屋まで聞こえた。
なんか今回も短いね…