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魔理沙と遊ぶ約束をしていた森近。
かなり心配なんだけど…
「遅いな、魔理沙。どっかでやっぱりなんかしてるのかな?」
「森近さん、その言葉、もう50回目だよ。」
「いや、心配だよ。友達がいつまでたってもこないって。」
「それなら、一度魔理沙ん家に行ってみたら?」
「そうするよ。あ、ついてくるか?」
「ううん。ついていかない。紅魔館に帰るよ。じゃあね。」
「あ、うん。またね。」
ガチャ…バタン
「どうしたんだろう、急に…」
フランさん、なぜか魔理沙って聞くと、逃げているよね。
なんか二人の間にあったのかな…?
「そんなことより、とにかく、魔理沙、今行くからな…」
ー魔理沙ん家ー
「んもう!もう!まったくもう!」
コンコンコン
「魔理沙、僕だけど、あ、森近だけど、今いる?」
「なんなのぜ、こーりん。今いろいろと忙しいんだけど、」
「いや、今日、遊ぶ約束だっただろ、なんでいつまでたってもこないんだ?」
「それは…その…」
「もしかして、風邪でも引いたのか?それとも、なんかしらの病気?」
「じゃあさ、質問なんだけど、昨日アリス、家に来た?」
「来てない」
「巨大人形持ってる?」
「持ってない。」
「じゃあ、今朝、フラン来た?」
「来た。」
「じゃあさ、一緒に寝てた?」
「まあ、一応。」
「そっか。ごめんな…今日は、遊べないぜ。」
「なんで?」
「えっと、急な用事ができたんだ。あ、も、もうこんな時間。じゃあな、こーりん。」
そう言って、魔理沙は窓ガラスを派手に割って、霊夢の家の方に飛んでった。
「魔理沙も、なんか様子がおかしいような気が…みんなどうしたんだ?」
この世界は狂い始めているのか?
それとも、あの日を境に、関係が崩れていくのか?
僕は、関係を大事にしたいだけなのに…
「まったく、人の勘違いって、怖いんだな。」
そう言って、森近は窓ガラスを直し始めた。
ー紅魔館ー
「ただいま…」
「あら、フラン、おかえり。」
「あ、妹様、昼食 ならもう出来ますよ。」
「うん。ありがと、咲夜。でも、今日は外で済ましてきたから。」
「そうですか…」
「あ、でも、お腹すいたな。ちょこっとだけちょうだいな。」
「あ、はい!妹様!」
そうして、フランは自分の部屋にいった。
「ねえ、咲夜。」
「なんですか?お嬢様。」
「最近、フランの様子がおかしくない?」
「そうですか?ちょっと元気がないだけだと思いますが…」
「咲夜、これはお嬢様からの命令よ。」
「なんですか?」
「これからフランが出かけるときは、隠れてこっそり後を追うこと。そして、絶対にばれないようにすること。いい?」
「はい!お嬢様。では、ご飯の続きを作りますね。」
「今日も美味しいのを、あ、ついでにプリンも…」
「お嬢様、今日はプリンはおやつにです。」
「え〜!早く食べたい〜!」
「おやつですから。お・や・つ❤︎」
「はーい。」