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東方恋色説  作者: 宇宙野彼方
二章
11/11

2-3

コンコンコン…ガチャ…ガチャン

「ありました!」

「あ、フランさん、えええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

ありましたか!!!!!?あ、ありがとうございます!」

「うん。」

「どうしたんですか?」

「えーっと、んーっと、あのー、その、」

「あ、もしかして、咲夜さん…ですか?」

「うん。」

「咲夜さんね、そのとき、恋人対象に入っていたの。それで、仲良くしてて。あ、1年前の話ですよ。

聞きますか?」

「いいなら…」

コンコンコン…ガチャ…ガチャン

「やっほー!魔理沙だぜ!」

「魔理沙も聞いていくか?」

「何がだぜ?まあ、いいや。聞きたい!」

「話しますか…」


そう、それは、1年前の話…

咲夜さんと、僕、仲が良かったんです。なぜだか覚えてないんですが。

なんででしょうね?本当に。今でも不思議です。

出会いは…それも覚えてませんね。記憶のどこかに行っちゃいました。

でも、1つだけ、今でも思い出せます。細かいところまで。


そう、咲夜さんと、僕が、付き合い始めて、別れた日。


「森近さん!あの、その、私、えっと、う、うまく言えないんですけど、そのぅ…」

そこは、花が一輪しか咲いていない、原っぱ。

奥には、僕の家がある。

「咲夜さん、どうしました?」

「えーっと、あのぉ……す、好き…」

「すき焼き!?」

「なんでそうなるの!昔っから変わらないんだね。」

「とか言いながら、まだ二人ともさん付けですけどね。しかも敬語。」

「あーもう!せっかくいい雰囲気作れたと思ったのに、台無しじゃないですか!森近さん!」

「僕に言われましても…」

「とにかく!私は、森近さんのことが、好きなの!それだけよ!」

風が吹いた。そよそよと、その、好きなのっていう言葉を、

他の人のところへ運んでいくように…

「僕も、好きです。」

その瞬間、咲夜さんは、びっくりした顔をしていたな。

今思い出しても、笑えちゃうw

「じゃあ、付き合って!」

「いいよ。」

そうやって、僕たちは、付き合い始めた。


付き合ってからは、まあ、あっちが忙しいからもあって、

まあ、デートとかさ、なんかそういうのはできなかったんだけどね。

二人で、買い物に行ったり。

二人で、なんか人の里まで行ったりとか。

それがデート?いいえ。

もちろん二人とも、仕事で行っているんですから。


「咲夜さん、言いたいことがあるんです。」

付き合った場所と同じ場所。

付き合い始めて、一年。

一輪の花じゃなくて、

お花畑になっていた。

「何?そういえば、今日は、付き合ってから、一年だよ!なんかしようよー!」

「そのことなんだけどね、」

「…何?」

「僕たち…別れない?」

別れ話をしたのは、僕だったんだ。

「何…言ってんの?」

「なんか、付き合っているって感じがしないんだ。」

「…じゃあ、迎えに行くわ。待ってなさいよ。」



遠い昔にした約束…



「ふーん。」

「そんな過去があったんだー。初めて知ったのぜ。」

「初めて人に話したからね。」


ー紅魔館ー

「3個目、えーっと、んーっと、あーっと、」

汚い字。

「貴方、私の薬、悪用したでしょ。」

「するわけないじゃないですか。」

「ふーん。まあいいわ。」

「あのさ、部屋が狭くなる薬、ない?」

「ちょうど持っているけど…」

「ください!」

「まあ、んー。別にいいや。あげるわ。」

「ありがとうございます!」

次は、フランにこの薬をもたせて、部屋を小さくさせよう!

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