表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方恋色説  作者: 宇宙野彼方
二章
10/11

2-2

やばい…

早く書かなくては…!

コンコンコン

「どうぞ…」

ガチャ…

「こんにちは!」

「なんか元気ですね、フランさん」

「うん!なんか元気が出ちゃって。」

「そうですね…」

「どうしたんですか?なんか元気ありませんね…」

「実は…うーん…フランさんなら言ってもいいかな…」

「何が?」

「実は…僕の、家族写真が…家族写真が、なくなってしまったんだ!」

「ふーん。あ、探します?」

「いや、家は探したんだけど、ないんだよ。フランさん、間違えて持って帰ってないか?」

「持って帰ってませんよ。」

「そうなんだ…ならいいや。じゃあね…」

「えっ?あ、う、うん…」

ガチャ…ガチャン

「今日のフランさん、なんかおかしい…家族写真について嘘をついていたとか?それとも…」

本物のフランさんじゃないとか?いや、それは…

「あるか…えーりん…」


コンコンコン

「はい…どうぞ…」

ガチャ…ガチャン

「フランです。」

「あれ?フランさん、また戻ってきたんですか?」

「何言っているんですか?私は、今さっき朝食が食べ終わったんで、こっちに来ただけなんですが…」

「そうですか…あ、フランさん、私の…家族写真、持ってません?」

「持ってないです…あ、でも気づかないうちに持って帰っていたのかもしれないから、いえ、探してきますね。じゃあ、また明日!」

「あ、うん。」

ガチャ…バッタン

「あっちのほうがなんか必死…」


ー紅魔館ー

「早くしないと…!」

「何探しているの?フラン。」

「森近さんの家族写真。」

「へー。あいつに家族いたんだー。」

「そういえば私もその写真見たことないからな…あ、咲夜の部屋探してくるから。お姉ちゃんはここの周りとか、大図書館とか探してきてくれる?」

「いいけど…」

「ありがと、じゃあ、探してくるからね!」


「フラン、あんなに必死になるの、人生で初めてじゃないかしら?…まあいいや。探してこよーっと」


「咲夜が一番怪しいんだけどなー…」

ガサゴソ…

「ん?なんか…」

これが…

「森近さんの家族写真…」

あれ、ここに写ってるのって…

「咲夜?」

どういうこと?咲夜と森近さんの関係って…?

まさか、結婚?それとも、恋人?それとも…

「許嫁ー!?」

「何よフラン、うるさいわよ。」

「あ、ごめん…」

許嫁?なわけないか。

「と、とりあえず、渡しに行かないと!」

そうしてフランは紅魔館を出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ