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東方恋色説  作者: 宇宙野彼方
プロローグ
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プロローグ

こんにちは、宇宙野彼方です。

今回はガチで真面目に東方を書いてみました。

物語の舞台は幻想郷。主人公はフラン。

さて、どんな物語が描かれるんでしょうか。

黄色の髪の少女のかぶっている、

帽子の上に、ちょうちょがとまった。

そのちょうちょを手の中に入れて、放してやった。

ねぇ、お姉ちゃん、私、偉いでしょ?

殺さなかったよ。

そのちょうちょは、森の中に入っていった。


ー紅魔館ー

「お嬢様?妹様?どこに行きましたか?もう朝食のお時間ですよ!」

十六夜咲夜は紅魔館の中で叫んでいる。

「あら、もう朝食なの?」

「そうですけど、あれ、妹様は?」

「呼んだ?咲夜。」

「あ、妹様、朝食のお時間ですよ。」

「そうなのかー」

「そうなのだー」

「わはー」「わはー」

一旦沈黙。

「では、朝食が冷めないうちに食べましょう。」


「でねでねお姉ちゃん、私、そのちょうちょを、放してあげたんだよ。偉いでしょ?」

「フランにしては、偉いわね。」

私は、フランドール・スカーレット。

ニックネームは、フランって呼ばれてるの。

私にはお姉ちゃんがいて、お姉ちゃんは、レミリア・スカーレット。

お姉ちゃんは、レミリアとか、レミィとか呼ばれてるの。

二人とも、吸血鬼なの。

え?吸血鬼、怖い?

そりゃ、血を求めれば怖いさ。

でもね、フランは、もうすぐ500歳だから、

我慢だって、できるんだよ。

「ごちそうさま!お姉ちゃん、日傘、貸して!」

「玄関に置いてあるわ。どこに行くの?」

「うーん…あ、魔理沙ん家〜!行ってきまーす」

「行ってらっしゃいませ。妹様。」


ーどこかの森の上ー

「とは言ったものの…うーん、どこだっけ?」

上は、どこまでも続く青い空。

下は、どこまでも続きそうな、緑の森。

「魔理沙、どこにいるんだろう…」

「そこにいるのはフランなのぜ?」

「そうだけど…ま、魔理沙!」

「魔理沙だけど、なんなのぜ?」

「あーそーぼ!」

「いいけど、何するのぜ?」

「えっと、魔理沙ん家のあたりの森一周。」

「この森、とっても広いのぜ。それでもいいのか?」

「いいよ!全然いいよ!」

「よし、じゃあ、一度私ん家に戻るか。」

「おー!」


ー魔理沙ん家ー

「ここが魔理沙ん家?」

「そうなのぜ。待って、今、ついでに持っていきたいものがあるから。」

ついでに持っていきたいものがある?何を持っていくんだろう…

「お待たせなのぜ。では、行こうなのぜ!」


森の中に入ったちょうちょは、もう一匹のちょうちょについていって、たどり着いたのは、

一つの家屋でした。

そこには、またちょうちょがいました。

そのちょうちょは、普通のちょうちょではなく、

ちょっと変わったちょうちょでした。

でも、その変わったところを好きになり、

二人の中は深まりました。


ー古そうな建物ー

「最初に紹介するのは、ここなのぜ。ちょっと、ここで待っててなのぜ。」

見た目、とても古そうな建物。

「フラン、お待たせなのぜ。ここの店長の森近霖之助。ま、みんなこーりんって、呼んでるのぜ。こーりん、この子がフランだぜ。」

「フランさんですか。初めまして、森近です。」

「森近さんですか。は、初めまして、フランです。」

「フランがそんなに改まるって、大丈夫なのか?」

「大丈夫だ。問題ない。」

「あはははは…」

しばらく沈黙。

「で、魔理沙、渡したいものって、どれ?」

「あ、すっかり忘れてた!」

「見た目、何も持ってないよね。」

「これこれ、この箒だぜ。またいろいろあって、半分になっちゃったのぜ。直しといてくれなのぜ。」

「まったく、何したのやら。まぁ、やっておくよ。できたら、持っていくから。」

「よろしく頼むぜ!じゃ、行こう、フラン。」

「またねー、森近さん」


ー人形だらけの屋敷ー

「次は、ここだぜ。」

「ここ?」

人形だらけの屋敷?人形しか住んでなさそうだけど…

「あら、魔理沙、ここに何の用?」

「ああ、フランにこの森を案内しててな。アリス、ちょっと屋敷の中に入れてくれないのぜ?」

「いいけど…吸血鬼って、大丈夫なの?」

「大丈夫。今のところ、何もしていないのぜ。」

「お邪魔しま〜す」

「じゃ、私も邪魔するなのぜ」


「人形だらけの屋敷って、外見だけじゃ、なかったんだー。」

「また人形、作ったのか?こんなに」

「そうだけど…何か文句でもありますか?」

「別に…文句はないのぜ。」

「ならいいよ。」

広い、広すぎる。

いや、紅魔館に比べたら狭すぎるが。

この森にこんな家があったとは…

「あ、ついでに何か食べていく?」

「食べたーい!」「食べたいのぜ!」

「なら、こっち、こっち!」


「はい、これ紅茶。吸血鬼って、こんなのが好きなんでしょ。」

「それはお姉ちゃんが好きなだけで…」

「魔理沙には牛乳。」

「なんで牛乳なのぜ?」

「魔理沙にはそれがお似合いよ♪」

「お似合いよ♪って…」

「お菓子もあるから、たくさん食べてね。」

時計を見ると、12時になりそうだった。

「やばっ!もうすぐお昼だから、帰るね。アリス、ごちそうさまでした!魔理沙、またねー。」

そう言って私は人形屋敷を出た。

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