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安直短編集

化け物

少女は弟と山の中にある小さな小屋で暮らしていました。

その山は化け物が住んで居ると言われていて、誰も近づこうとしませんでした。

ある時、命知らずの狩人が、何を思ったか村の者が呆れる中、銃を片手に単身中に入っていきました。

その狩人はこの山の化け物を退治して名を上げようとしていました。

どうせ熊か何かと勘違いしたんだろう、と思って進んでいると、狩人は森を抜けた滝壺のところで足を止めた。

その滝壺では、この世のものとは思えない美しさを持った少女が水浴びをしていた。

狩人は一目で確信した。

その妖艶な瞳が向く前に狩人は引き金を引いていた。

音とほぼ同時に少女の体は力無く倒れた。

狩人は急いでその場を離れ、無我夢中だったため、傷だらけで山を降りた。

姉の帰りが遅いので見にきた弟は、何が起こったのか分からなかった。が、村人のせいだとだいたい察すると、姉の体を抱え、家の近くに埋めた。そしてある決意をした。


村にある時、一人の少年が現れた。

少年は今の世界にはない知識をたくさん持っていた。

そして少年はその村をあっという間に大都市にしてしまった。

この噂を聞きつけ、日本中から、そして世界中から力を貸してほしいと言うものが数多く現れた。

少年は頼んでくる国全てを回ってあるいた。

そうして世界は急激に発展し、その結果、緑は枯れ、暑さで水は干上がり、かと思いきや、大雨で川が氾濫し、山が流されたり、災害が後を絶たなくなった。

世界が騒ぎ出した。が、もう手遅れだった。

もう世界は少年の思った通りの景色になっていた。

驚き、恐怖し、絶望する人々を見て、少年は、

「仕返しだ」

とにやりと笑みを浮かべた。


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