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第1話「魔王の時代の終焉」

 ここは外れの森の魔王軍兵士部隊詰め所。かつては魔王軍の鉱山資源採掘で賑わっていたが今や鉱山資源も枯渇となり、閉鎖の危機が危ぶまれている。それに加え、勇者の進軍もかなり熾烈になっており魔王軍もどうでもいい外れの森の部隊など構っていられなくなっていた。

 そんな中、今日も勇者が来ないので魔王軍兵士Bと魔王軍兵士Cと三人ですごろくをやっていた。もう一体何度目になるか分からないすごろく。前に誰かが持って来て一度はすごろくブームが勃発したが今は暇つぶしに一日三回程やっている。

俺がなぜこんなことをやっているのかと言うと俺はかつては自分でいうのもなんだが昔はうだつの上がらない営業マンだった。俺はたまたま見つけた魔王軍兵士の求人票を見つけて脱サラして魔王軍兵士となった。ただ一人で止めるのもつまらないので俺の同期の経理のB君を巻き添えにして魔王軍へと入団した。


「お……おい。テレビ見てみろよ」

「なんだ今いいところだ」


 魔王軍兵士Cは詰所に備え付けになっているテレビを指さした。俺は今それどころではなかった。後、丁度3を出せば上がれるのだ。とてもテレビなどに構ってはいられない。

 ちなみに魔王軍兵士Cはかつては魔王の片腕だった人物だったが訳あって今は左遷されてこの詰所にいる。


「もう止めようぜ。飽きたよ。すごろく」


そう言って兵士Bはサイコロを投げた。目は6だった。


「うるさいな。やることないからいいだろ別に」

「それより大変なんだ。テレビ見てみろよ」


 先程から兵士Cはうるさかった。どこかに隕石でも落ちたのだろうか。今の時代何が怒ってもおかしくない。隕石の一つや二つ騒ぐ程のものでも無いだろう。


「なんだよ」

「魔王様がやられた」

「……」

「また。またー」

「そんな訳ないよねー」

「冗談きついって」

「よく見てみろよ」


よく見てみる。じっと見てみる。食い入るように見てみる。

テロップに今日の未明に魔王死亡とある。魔王が死んだのだ。

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