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転移したみたいだった

大変遅くなりました


第二話です

「こ、ここは?」


「勇者様! お目覚めになられたのですね!」


 えぇと、今はどういう状況だ? 突然白い光に包まれて、目を開けたら知らない場所のすっごいふっかふっかなベッドの上で寝ていたと。うん、わからん。あ、そういえば、


「みんなは?!」


「あちらで寝ておられますよ」


 俺の疑問に答えるように、メイドさんが答えてくれた。

 そちらを見ると何人かは目を覚ましており、まだ寝ているものも目立った外傷はないようだ。

 そして数分後、全員の目が覚めた。すると誰かが近づいてくるような音がした。


「目覚めたか、勇者たちよ。余はこの国ラツァニア王国の王、ヘオドワ=ドノール=ラツァニア、である。今この国は、魔王軍による侵略の危機にさらされておる。そこで、勇者召喚の儀を行ったところ、おぬしたちが呼ばれたという事である。どうか、おぬしたちが持つ力でこの国を救ってほしい」


 ん? 春幸が妙にそわそわしているな。おそらく、厨二心がくすぐられたのだろう。


「力と言われましても、そんなもの持っていないのですが」


 恐れも知らず、そんなことを国王様に抜かしたのは、我らが委員長である。いつもズバズバと物申すが、最悪不敬罪で死ぬぞあいつ。あ、ほら近衛騎士みたいな人が剣の柄に手をかけた。


「よい、控えよ」


「ですが……」


「そう思われるのも仕方がなかろう。ルーシーよ、説明を頼む」


「はっ。それでは皆様、『ステータス』とお唱えください。すると、前にステータス画面が表示されると思います。是非そちらでお確認ください」


 なるほど。では早速。


「「「「“ステータス”」」」」


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《名前》

 早川(ハヤカワ) (ツグミ)


職業(ジョブ)

 道化師(ジョーカー)


能力(スキル)

 奇術

 算術

 話術

 幻術

 陰蔽

 思考読破

 思考誘導

 言語理解


《加護》

 術の精霊の加護

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 なんかパッとしない……それに、なんだよ道化師って。ここは普通魔術師とか剣士とかじゃないのかよ。何に使えるのかもよく分からない。

 それより、ファンタジーの定番、勇者は誰だったのかな?


「おい、聞いたか。井上が勇者だってよ」


 え? 和哉が勇者だって? 本当かどうか、スキルの試験運用もかねて、和哉の考えていることを能力(スキル)“思考読破”でも使ってみるか。ラノベみたいな感じで使うのかな?


「“思考読破”」


(おいおいまじかよ、俺が勇者? ふざけんなよ。楽に過ごしていたかったのに)


 あ、出来た。すげー、考えていることが頭の中で再生されているみたいだ。


「皆様、確認はお済みでしょうか。それでは一名ずつ前に出て、こちらの水晶にお触れ下さい」


 最初に足を踏み出したのは、先程国王様に意見をした我らが委員長であった。


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《名前》

 大西(オオニシ) (アキラ)


職業(ジョブ)

 錬金術師(アルケミスト)/指揮者(コンダクター)


能力(スキル)

 鑑定眼

 算術

 統率

 錬金術

 交渉術

 回復魔法

 言語理解


《加護》

 水の大精霊の加護


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 おー。さすが委員長、能力(スキル)“統率”持ちなのか。錬金術師で指揮者か。サポートができる隊長とは、頼もしいことこの上ない。というか二つも職業があるんだな。俺は一つしかないのに。


「さすが勇者様のうちの一人。第二役職(セカンドジョブ)をお持ちだとは」


「あ、ありがとうございます」


「次の方どうぞ」


 次に前に行ったのは……和泉か。さて、あいつはどんな役職かな?


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《名前》

 和泉(イズミ) (ハナ)


職業(ジョブ)

 聖女/薙刀使い


能力(スキル)

 体術

 聖魔法

 薙刀術

 精霊召喚

 回復魔法

 言語理解


《加護》

 聖霊の加護


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 おお、あいつ聖女になったのか。昔習ってた薙刀も能力(スキル)に入ってるし、特技が少し反映されるようになるのかもしれない。


「おお、聖女様でしたか。聖霊の加護はとても貴重なものなのです。さすがは聖女様ですね」


「そ、そうですか。ありがとうございます」


「お次の方どうぞ」


 次は誰が行くのかな。


数ある作品の中から拙著をご覧頂きありがとうございます。


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