ふつうの日常
あの日、俺たちの日常は大きく変化した。
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――キーンコーンカーンコーン――
「よっしゃぁぁ、ついに終わったぁぁ」
え、なにがって? テストだよ。テ・ス・ト。
「おう鶫、テストどうだった? 数学得意だから数学はできてるだろ」
今、鶫と呼ばれた男それが俺である。本名は早川 鶫、高校2年生である。
「んー、まあまあかな」
「なんだよまあまあって」
「俺のことはどうでもいいんだよ。和哉お前はどうだった? お前だって英語得意じゃんか」
この、俺にふざけた質問をしてきた輩は井上 和哉である。小学校からなぜかクラスが一緒であり、家も近いという、いわゆる腐れ縁というやつだ。
「まあまあだな」
「お前もまあまあなのかよ!」
俺ら二人で笑いあっているたところに無粋な乱入者がやってきた。
「ちょっと、うるさいんだけど。もう少し周りを見て静かにしてくれる?」
声をかけてきた女。こいつはもう一人の幼馴染である和泉 花、何かにつけて俺たちに絡んでくるのである。因みに、約四百人いる学年の中で、常にテストで一桁をとり続けている化け物である。
「おぉ、悪ぃ」
「あぁん? 何が『静かにしてくれる』だ。ガキの頃はお前だっていつも馬鹿みたいに騒いでたじゃねーか」
「お、おい。鶫、言い過ぎだって。それに和泉はそういうつもりじゃなくて――」
「井上君?」
「い、いや何でもない」
「そうか……」
まぁ俺には関係ない話か。
「あ、春幸。お前はどうだった?」
「フフフ、我は何物にもとらわれぬ。故にこのようなものでは測れはしないのだ」
「なるほどできなかったのか。あとそういうの良いから」
「あ、はい」
こいつの名前は内田 春幸。高校生にもなって、いまだに厨二病を患っているかわいそうな奴だ。
いや、こいつはこいつで割と真面目だからそんなことは無いか? でもこの前は、『くっ、右腕がうずきだした』だの『まだだ、覚醒の時はまだ早い』だのと言っていた。やっぱりかわいそうな奴だな。
「先生来たぞ席に着け」
お、来たか。
俺たちのクラスの担任は、小沢 直也。新卒らしい。普段からオタク趣味を隠すことなく、俺たちとかかわることから、生徒人気が割と高い。あとゲームが趣味らしい。どうでも良いが、いやよくないな、弁護士免許も持っているのに、教員になった変わり者でもある。
「はい、席着けー。そこ、しゃべるなら周りの迷惑にならない程度にしろよ」
「はーい」
「じゃあ号令」
「起立」
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「よし連絡はこんなもんかな。何か質問ある人」
「先生、このあとゲームしませんか」
「そういう質問は、これが終わってからにしろ。あとでいくらでも聞いてやるから。よし、他は……ないな。よし、号令よろし――」
その瞬間、強い光が瞬き、俺は意識を手放した
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