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1-16 リリー・アシュライン

 

 あたしはリリー・アシュライン。


 フォレスティア国のアシュライン伯爵家の長女よ。フォレスティア国はセントリア聖王国から見ると南西に位置するエルフの国なの。澄んだ森の中に神秘的な集落があるって言われているから今度見に来てみてね。まぁあたしはずっとそこで育ったから、神秘的とか全く思わないんだけどね。


 エルフってなんでか知らないけど風属性に適性がある種族で、魔術が使える人は皆、風属性の適正を持っているわ。それで2つ目の属性は大体が水属性。それなのに、あたしはなぜか2つ目が火属性で、しかも風属性より適性があって、爆炎魔術が得意なのよね。


 瞳の色もエルフでは珍しい赤色で、よくバカにされたわ…。


 まぁそのことは置いておいて、これで分かったと思うけど、あたしってエルフの中ではかなり浮いてるのよね。性格もエルフっぽくないってよく言われるしね。


 それもあって、14歳から行く事ができる学園は絶対に国外に出るって決めてたの。もうこんな閉鎖的な国なんて御免だわ!!


 コホン、コホン…。今のは聞かなかったことにしてね?



 さて、それで色んな国の子達が集まるセントリア魔術学園に行くことにしたんだけど、ここは全寮制で4つの班に分かれるんだって。で、その4つの班ってどうも属性で分かれてるっぽくて、私が入ることになるサラザーヴァは火属性の子達が多い所なんだ。


 何が言いたいかって? ここってエルフは多分あたしだけ!! これすごく重要ね?


 つまり、あのプライドが高くて他の種族を見下して自分の世界に籠ってるエルフ達がいないの! ここは天国ですか!?


 しかも、相部屋になった子がソフィーっていうハウゼル王国の貴族の子なんだけど、この子がすごいいい子なの! こんな純粋な天然記念物みたいな子いたのね?


 もう、あたしの学園生活は充実したものになることが確約されている気がするわ!



 それで後で聞いてびっくりしたんだけど、あたしもソフィーも1か月後の学年別対抗戦の代表なんだって。


 あと二人は男の子だけど、当然知らない子達。ううん、ごめん、黒髪の子は知ってるんだ。なんとソフィーったらその子に一目惚れしたらしいの! キャー! 恋って素敵…。


 で、もう一人は赤の短髪で瞳の色はブラウンの活発そうな子で、身長は180cmくらいあるマッチョマンね。14歳で180cmって高くない!? 顔は悪ガキって感じだから、顔と体のギャップがすごい…。


 その後、二人が挨拶してくれたけど、黒髪の子はギルって言って大人しめのイケメンで、しっかりしてそうだからソフィーは見る目がありそうね。で、赤髪の子はウィルって言って、見た目通り活発そうな感じね。体は14歳とは思えない程マッチョだけど、顔は年相応に可愛らしい感じがするわ。



 さて、いろいろお互いの事を話して分かったのは、ギルは霧魔術と影魔術が得意で、ウィルは瞬雷魔術が得意ってことで、これを聞いて前衛がウィルで遊撃がギルって決定したの。というか、ギル、霧魔術ってどういうこと!? そんなの使える子なんて初めて会ったわ!!


 あたしは爆炎魔術が得意って言うと、二人とも微妙な顔してたから、「エルフなのに」って絶対思ってたと思うの! 今度、あたしの爆炎魔術を見せてアッと言わせてやるんだから!!



 ということで、講義の後に闘技場で爆炎魔術を見せたけど、気合入れ過ぎてぶっ放したから前衛のギルが余波で真っ黒こげになっちゃった。まぁ可愛いから許してね?


 って思ってたけど、ギルの様子がおかしくて、なんかブツブツ言ってるのよね。う~ん、やり過ぎたかな? 心配して声かけるけどあんまり反応良くなくてすごい不安になっちゃう…。


 その後、夕食を食べる時にはいつもの調子に戻ってくれたからよかったよかった。


 次の日からはちゃんとウィルが避けられるように頑張ったわ。えぇ、ここまで爆炎魔術を使うのに気を使ったのは多分人生初ね。その甲斐あってウィルもちゃんと避けられるようになったんだからあたしってやれば出来る子!!



 そんなこんなで迎えた学年別対抗戦の初戦、相手はあのいけ好かないウィルディネア。


 よくギルに突っかかってくる男子生徒も嫌いだけど、それよりも嫌いなのは向こうの代表のミーナ。アイツって昔からあたしのことをエルフの恥さらしって見下してくるのよ! 何様?って思わない!?


 戦いが始まってからアイツらに爆炎魔術をぶっ放すことだけに集中して魔力を練ったわ。えぇ、原形も留まらないくらいに吹っ飛ばす気でね!


 でも、ちょっと気合入れ過ぎたのか、焦っていたのか、あたしがモタモタしている内にギルにミーナの氷魔術が当たって、その後であのいけ好かないヤツの木魔術に捕まっちゃった!


 まずい、まずいと思いながらやっとのことで爆炎魔術が使えるようになったから急いで声を掛けたところで、ギルの霧魔術が発動したわ。もう何も見えないけど向こうで二人が声を掛け合っているのが聞こえる。


 ギルが危ないし、もう撃っていいわよね? うん、もう待てない!!


 と思って爆炎魔術を撃ったけど、どうも少し早かったみたいでウィルに余波が当たっちゃった。あ~、またやっちゃった…。


 ちょっと凹んでたけど、その後のウィルの言葉で吹っ切れたわ。


 アイツ、あたしのこと()()()って言ったのよ!?


 心配して損した気分だわ! あたしの爆炎魔術で勝てたからちょっとは褒めなさいよね!?


 まぁ当てちゃったあたしも悪いし反省はするわ。でも、もう少し乙女に優しくできないものかしら?


 そんなことを思いながらあたし達は医務室に向かって行ったの。もちろん最後までウィルには謝らなかったわよ。



お読みくださってありがとうございます。


すいません、今日はこれだけです…。


リリー、どうだったでしょうか?

個人的にはこういう子も大好きです!


さてさて、まだまだウィルとリリーが結ばれるには時間がかかりそうですけど、温かい目で見守ってあげて下さい。



あ、すみません、いろいろ見返していたら、設定がおかしいところに幾つか気づいてしまいました。

下記、変更していますが、特に前の回を読み直す必要のある内容ではないのでご安心を。


アルメリア:1年のサラザーヴァの担当⇒1年の担当

オルフィス:侯爵⇒公爵

属性適性力測定器具の土属性の宝石の色:黄土色⇒黄色

属性適性力測定器具の光属性の宝石の色:黄色⇒白色

学年別対抗戦:1日目は1、2年⇒各学年の予選、2日目は3、4年⇒3位決定戦と決勝



さて、相変わらず拙い文章ですが今後も引き続き楽しんでもらえると嬉しいです。


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