表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さいくるタウン  作者: はる
9/10

小さな、相棒。

僕には。


時々、ムギが本当の姉弟なんじゃないかと

思えてくる。


うちの姉貴はあんなんだが、

あれで理系女子だ。


僕には、理系の血はちっとも流れていない

気がする。


今でも宝物の、呼笛がついたキーホルダー。


幼稚園の時に、永遠の愛を誓わされた

女の子からもらったもの。


その子は、おしゃまだったんだろう。


勝手に僕を愛して、

勝手に引っ越して行ったんだが。


それでも大事にしなきゃいけないと。

手放さないでいたもの。


小4の夏休みに、どうしても見つからなく

なった。


虫取の朝に、落としたのか。

花火の夜に、落としたのか。


休み中ずっと、気がかりだった。


夏休み。最後の日。


ひろ兄に連れて行ってもらった渓流釣りから

帰ってくると。


キレイ好きのはずのムギが、

薄汚れたまま。


僕の机の上にうずくまってた。


ひと伸びして立ち上がったお腹の下に。

キーホルダーが。


あった。


驚いたまま笛を見つめる僕の足元で。


ムギは。


毛繕いを、はじめた。


そして。一言だけ。


ないた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ