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さいくるタウン  作者: はる
1/10

さいくるタウンが、やって来た。

僕は、あの日見た光景を。

いつまでも。いつまでも。


忘れることは、ないだろう。


いろいろなものが、目覚め始める時間に。

いろいろなものが、目覚める事が出来なかった。


恐ろしいほどに、きれいな朝日と。

恐ろしいほどに、張りつめた静寂が。


僕らの街に舞い降りていた。


愛しい人と一緒に迎えた、あの朝の光景を。



------------------------------------



さいくるタウンは、人工的に作られた街だ。


その計画地に、なぜ僕らの街が選ばれたのか。

本当のところは、僕は知らない。


僕らの街は。


寂れた温泉。

急激に海へと落ちこんでいく断崖。


断崖の上に、キセキのように広がる盆地。


盆地の向こうに広がる山々。


特別な名所もなく、

自慢できるような、名産品もない。


そんな、街だった。



さいくるタウン計画は、そんな僕らの街に

史上最大級の台風のように、


やって来たんだ。




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