プロローグ 『喪失』
初めて小説を書くので
拙い文章になりますが、少しでも退屈しのぎや、
楽しんで頂けると嬉しいです!
──────痛い痛い痛い痛い痛いッッッ!!
脳が溶けてしまうような耐え難い激痛に襲われその場に倒れ込むが
この痛みからは逃げられない、
声を出そうにもどうやら喉に穴が開いているようでヒュー、ヒュー
と聞くに耐えない音を出すだけの器官に成り下がっている。
ただただ痛みに犯されながら月明かりに照らされた微かな光の中もはやピクリとも動かない目の前に転がった『それ』を見た、『それ』は人の腕の形をしていて切断面からはどす黒い液体を流していた、理解が追いつかなく不覚にも自分の腕だと気がつくのに数秒の時間を要した、そして自らの腕の肘から先が失われたことに気がついた途端凄まじい喪失感を伴い脳を沸騰させるような痛みに再度襲われる、
確実に『死』が近づく中
薄れかかった意識の中で必死に自分がこの状況に陥った原因を考える
────どう…して……こん…なことに……
自らの記憶に残っているのは陰惨に笑った殺人鬼とそこから鮮やかな短剣の切っ先が自分に深々と突き刺さってきたことくらいだった、
自分の人生が他人に殺されて終わるなんて笑える。
「あぁ、ホントに妬ましい」──
誰かの声が聞こえる、だが、もう意識は遠い。
きっと来世に生まれるならもっと恵まれた才能を持って生まれたいな、と
最後の意識の中思った、
──次の瞬間ユウマは命を落とした
ボチボチ更新していきます!