異世界へご招待③
絶対絶命のピンチを乗り切った安堵感と、相手を蹂躙した高揚感で
しばらく悦に浸っていた。
ふとボロボロの集団を見ると、大半は化け物を見る目で怯えていた。
この場を見た者を逃がすとやっかいだな。殺すか?
ゆっくりと集団に近づく。
耳長の少女の前に、双剣を構えた女が立ちふさがり声をあげる。
「#######?########!」
何を言っているのか分からないが、俺の事を敵か味方か確認しているようだ。
少女と女を集中して見る。
フローラ・シャル
15歳
エルフ
シャル公国王女
『力30』
『耐久60』
『素早さ50』
『知力500』
『魔力600』
『体力70』
EXスキル
『神の奇跡』
ネル
19歳
獣人
王女付近衛兵
『力160』
『耐久120』
『素早さ200』
『知力60』
『魔力30』
『体力200』
スキル
双剣レベル7
高速移動
ほう。なかなか能力が高いな。神の奇跡が気になるが、
負ける相手ではないな。
女が剣を構えて戦闘態勢に入ろうとした瞬間。
「#ル。#メ!!」
少女が女に声をかけ、前に出る。
「#め##!お##り###い!!」
なんとなく言葉が理解できてきた。
少女が俺に土下座をする。
許しの作法と思っているのだろう。
「#す##い##きあ#が#うご####。」
じっと少女を見おろしながら、周りに気を配る。
数名武器に手をかけている。少女に何かあれば襲い掛かってくるのだろう。
ふむ。ざっと全員の能力を確認したが、俺に勝てる者は間違いなくいない。
数名なかなか面白い能力を持っている者はいるが・・・どうするかな。
無言でいる俺が気になったのかフローラがさらに口を開く。
「わ#しはどう#ってもか#い#せんか##かのもの#たすけてく#さい。」
顔を上げ俺から視線を外さず助けを求める。
恐れず真っ直ぐに見つめる青い瞳に少し感心する。
「いけません姫様!私が代わりにツツ!!」
ネルとかいう女がたまらず声を出す。
ようやく言葉が理解できてきたな。
周りも次々にフローラの命を助けてくれと懇願する。
随分人気者のようだな。
「お前は俺に何を差し出せる?」
口角を釣り上げフローラに答えを求める。
このお姫様がどれほどの覚悟があるか試させてもらう。
偽善者なら・・・皆殺しだ。




