高校の日常
俺は高校生になり、県内屈指の進学校に通う事になった。
183cmの猫背でボサボサの髪にメガネをかけた所謂オタクの容姿だ。
成績は中の中で、できるだけ目立たないように日々過ごしている。
「透真君おはよう!!」
少し声の高い元気な声。同じクラスメートで幼馴染だった清家 咲だ。
母親がイギリス人のハーフで、サラサラした赤茶色の髪をポニーテールにまとめた
クラスのアイドル。
「・・・おはよう。」
ボソッとした声で挨拶をする。目立ちたくない俺にとっては迷惑この上ない。
クラスの男子何人かが羨ましさと殺気のこもった目で見てくる。
「透真君朝から元気ないな~。気分が暗いと元気出ないよ!」
「そうですか。元々の性格ですよ。清家さんみたいに明るくないんですよ。」
「何回も言ってるけど、敬語やめて欲しいな。昔みたいに下の名前で呼んで欲しいな。」
少し恥ずかしそうに顔を赤らめている。
チッ。。。こいつと関わると目立つ。正直邪魔でしょうがない。
周りが聞き耳を立てている事に気づいていないのか。
「大昔の事ですよ。朝礼が始まりますよ。」
「ブー!!透真君のいじわる。」
咲は、機嫌が悪そうに席に戻っていく。
昼休みになった。俺は校舎の裏にいる。
「おいクズ。清家さんとしゃべるなと言っただろう!!」
従弟の健斗と数人の取り巻きがニヤニヤしながら俺を囲んでいる。
「健斗。こいつマジキモいわ。」
「いつもみたいにサンドバックにして遊ぼうぜ。」
「清家はなんでこんな奴かまってるか理解できない。」
健斗の悪友の「岡田匠」「永友久」「上田進」の3バカトリオだ。
「ごめんなさい。僕からしゃべってはいないんだけど、、、ウッ、ゲホゲホ」
健斗の拳が俺の腹にめり込む。
「おいクズ!勝手にしゃべるな。」
膝から崩れ落ちる俺を健斗が感情の無い目で睨み付ける。
「トップバッター匠いっきま~す!」
『ゴス!』
俺の腹を思い切り蹴りあげる。
「ウゲ~~~~~。痛い。やめて。」
残りの2人も一緒になって俺を蹴りあげる。
「アハハ。ゲロッてる。こいつマジウケるわ。」
「オラ!土下座して謝れや!!」
4人で楽しそうに俺を殴り蹴りおもちゃのように扱う。
「ヒィィィィ。ごめんなさい。ごめんなさい。ごべんなざい。」
しばらくして疲れたのか遊びは終わる。
「ハァーハァー。今後清家さんと話すのはもちろん見る事も許さないからな!!クズが。
やっぱりお前は死んだバカな親の子だな。」
健斗が吐き捨てるように言い放ち、3バカと一緒に教室に帰って行く。
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姿が見えなくなり、スッと立ち上がる。鍛え抜かれた体と体術を極めた
俺にとってはノーダメージだ。俺の両親に対するセリフにキレそうになった。
「・・・今の内だけだ。そう今だけ。いづれお前ら全員地獄に落としてやる。」




