ゴシの話31
さっそく商店に寄る。ここに、有名な生
ウィローの店があるらしい。さっそく8人で
中に入る。朝一で来たのは出来立てがすぐ
食べられるからだった。
出来立てだぎゃぁと店員に渡された物体を食べる。
確かにおいしいのであるが、説明が難しいと言う
か、捉えどころがないというか。
「じゃあ適当に分かれて自由行動にしましょうか」
アミ、ウイン、マルーシャの3人が、さっさと
行ってしまう。ジェフとエマド、フェイクもだ。
あっちのコンビニにかわいい店員がいたんですよ、
そう言っていたな。
しょうがないので、リョーコと二人で目的地を
決めることにする。
「どこ行きましょう?」
手持ちの端末で調べると、歩いて行ける範囲に
けっこういろいろあるようだ。有名な水族館が
あるようなので、そっちに行ってみることにした。
一方エマドとフェイクは。
そう、そうだったよ。先日それを聞いたばかり
じゃないか。フェイクと顔を見合わせる。以下略。
ジェフがまた店員と話し込み出したので、
コンビニを出て、売店で買い食いしていたアミ
たちと合流することにした。
「エンターテイメントセンターあるから行って
みっか」
5人で向かう。やっぱりあった。
スペースカーマリアリティだ。しかも
4グループ分、20機ほども設置されている。
無重力都市ではむしろ盛んなのか。
「最後の第5エリアであれもあるし、ちょっと練習
すっか」
5人でキューを入れるとさっそく相手が
見つかった。
そして、けっきょく3戦ほどしてしまう。
相手が機動構成で、アラハントはいつもの狙撃
構成、つまり苦手な相手であったが、
アラハント側が3戦とも僅差で勝った。
終わって外に出て、外部モニターに映し出された
結果を5人で見ていると、あれ、さっき横の操縦
席から出てきた5人も同じ画面を見ている。
同年代の男女5人のグループだ。
「あれ? もしかしてさっきこれやってました?」
エマドが聞く。
「そうこれうちらったい、あんたたちもやってた
と?」
対戦相手だった。
というわけで、それぞれのポジション同士で意気
投合してしまい、昼飯を一緒に食うことに。
10人でソースドゴールデンフライの専門店に
行く。
食べた後、うちらそろそろ移動があるけん、
と言って行ってしまった。




