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遺伝子分布論 22K  作者: Josui
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サトーの話7

 「ウケるw」

 ジェニーがまだ笑っていた。食堂で夕食である。

 

 そして、彼女も座っていた。

 キサラギ社製のジェニー型2004年モデルアン

 ドロイド、同じ制服を着ていたが、出荷時

 デフォルトらしい。シントウケイの練習相手

 だった。同じモデルだったが、地球で見たものと

 同じ機体ではない。

 

「相手が右手を差し出して来たら、こっちもこう

 やって右手を差し出すのよ」そう言ってまだ

 笑っている。一部始終を見ていたのだ。

 

 いつかぎゃふんと言わせてやる。

 

 とりあえず、名前がかぶっているので、アン

 ドロイドのほうをケイトリンと呼ぶことになった。

 もちろん軍用モデルを一般向けに偽装したタイプ

 だ。でないと練習相手にならない。

 

 さらにシントウケイの練習用に特殊な改造がされ

 ていて、胴内のセンサーによりシントウケイの

 入り具合を計測して結果を出してくれる。

 

 エンジニアに来てもらい、掲示板と連動させて

 カウントを出せるようにしてもらった。

 

 これで、双子とケイトリン相手の3対3の練習が

 始まった。アミのシントウケイの打数は早い。

 もう、打つというより触る、という感じの技の

 入り方でもカウントされる。いい時で5秒に

 一回ていど。

 

 おれは、まず胴をなかなか打たせてもらえない。

 打ててもなかなかカウントしてもらえない。

 センサー正しく動いているのこれ?

 

 そんなこんなで一年が過ぎ、いったん感じた不穏

 な気配も忘れ去って、つらいながらも平和な毎日

 が過ぎていくものと思っていた。

 

 その軍人が来るまでは。

 

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