↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遺伝子分布論 22K  作者: Josui
PR
47/134

ヘンリクの話8

 「アラハントはまた遅れてるのか」

 控室の椅子に座ってキングが嘆くように

 呟くが、よく見ると顔がニヤニヤ笑っている。

 

 言っているうちに二人到着した。

 

 管楽器とラップ担当のエマド・ジャマルと、

 ドラムスのフェイク・サンヒョクだ。

 フェイクはくるなりそそくさとドラムの

 準備を始める。

 

「おっすヘンリク!最近どうよ!?」

 こいつとは昼にキャンパスで会ったばかりだ。

 

 適当に返事しておいて準備を手伝う。

 残りの3人がどうしてるのかあえて聞かない。

 

 エマドとは、ガッダーフィという名の

 ユニットも二人で組んでいて、DJ Kanbee

 名義で僕もプレイする。ビジュアルジョッキー

 ではなく、ディスクジョッキーとしてだ。

 アラハント結成前からやっている。

 

 フェイクが叩き始めた。

 エマドのマイクパフォーマンスが始まる。

 

 ここ最近だが、もう少し大きなハコ、つまり

 ライブハウスでは、アラハントの時間が

 スタートするときはいつもこの二人から

 始まる。

 

 そして、エマドがマイクパフォーマンスで

 客をいじったり煽ったりするので、

 まずはエマドへの「帰れ」コールから

 始まる。

 

 しかし、ここゲルググでは、その帰れコール

 も気の抜けたいい加減なものだった。

 フェイクのドラムが鳴り始めてからフロアの

 客も増えだしたが、まだまだこれからだ。

 

 エマドの下手うまダンスとマイクによる煽り

 が続く。もっと返してこいというジェスチャー

 をするが、客はまだ乗ってこない。

 

 まだメンバーはそろっていないが、

 アラハントの特徴は、まあ一言でいうと

 未来オタクの集まりだ。

 

 彼ら個々もそうだが、バンドの設定上も

 メンバーがテンジクという未来都市に住んで

 いて、そこからやってきて演奏している、

 ということになっている。

 

 だからエマドの客いじりも、その帽子は

 どこで買ったんだテンジクにはもうそんな

 ものは売ってない、だとか、いい加減その

 古典的なダンスをやめろ古い、といった

 感じだ。

 

 彼自信は身体能力抜群で、ダンスの

 キレもいい。現存するほとんどの踊り方

 を知っている。しかし、ステージでは

 テンジクのダンスしか踊らないらしい。

 

 ウイン・チカが入ってきた。彼女の

 学生友達らしき数人から歓声がおきる。

 今日は小さめのキーボードを肩から

 下げている。

 

 それに笑顔で答えながら、

 メロディーが足されていく。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。