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遺伝子分布論 22K  作者: Josui
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アミの話9

 「じゃあ、アミが引きつけてからの前衛狙いで!」

 このあたりの指示はウインが出す。

 

「オッケ!」アミが返す。

 

 敵小隊が中央部に集まってくるのに合わせて

 第3小隊もガネーシャを先頭に混戦を受ける

 構えだ。

 

 ガネーシャが前に出てきたのを見て、オーガ型

 とヘカトンケイル型が挟みこむかたちで寄る。

 向こうの狙いはガネーシャでなくその後ろにいる

 アシュラだ。

 

 両軍が衝突しそうな直前で、アミのハヌマーンが

 飛び出し、後方へ回り込む動きをする。

 それに対し、相手小隊はあきらかにフォーカス

 が乱れた。

 

 前衛ふたりはすでに捕縛機能を使って戦いを

 開始してしまっている。相手側はアンリマンユ、

 イフリート、リリスの3機でハヌマーンを

 瞬殺するつもりでフォーカスを変えたが、

 アミの機体は避けるし固い。

 

 キントウン形態のまま旋回を続け、火力機能を

 使ったと見えたら1秒少し持つシールドを

 張って耐える。

 

 その間にまずヘカトンケイル型が墜ちた。

 

 ハヌマーンは3機に狙われながらそのうちの

 一機リリスをその棒で撃破したのちについに

 撃墜される。

 

 イフリートとアンリマンユが反転しようと

 したときにはオーガ型もすでに撃破されていた。

 アンリマンユは瞬間火力、イフリートは

 継続火力に優れていたが、4対2ではさすが

 に厳しい。

 

 パールバティが相手後方に放った煙幕弾で

 一瞬退路を断たれた敵2機は、ついに捉まった。

 

 これで敵母艦は搭乗機を使用せずに退却する。

 

 けっきょく、相手小隊遠隔機11機大破に

 対し、第3小隊はハヌマーンの遠隔1機という

 初戦にもかかわらず、小隊構成が有利という

 のはあったが、大きな戦果を挙げた。

 

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