東京ストレンジャーズ
電車の音が断続的に響く。
鋼鉄の列車はの地下に入っていく。窓から見える光が消えていく。
学校帰りの車内、午後二時半、乗客は少なく空席が目立つ。都内にある私立月の宮大学一年生である四宮コウ、つまり僕はホッと一息をついてしまう。
昨日も何もなかった。今日も何もなかった。明日もきっと何もない。
そう願っている。そうであって欲しい。現実の世界にちゃんとなじめている。
檸檬のような強烈な刺激なんてない。そう、それでいいのだ。
これまでの人生はおかしかった。これが普通なんだ。
そんな毎日。これが幸せなんだ。やっと一般人になれたんだ。
無味無臭の毎日に僕が感動している時だった。手元にあったスマホに白い光が灯る
「!?」
そんなわけがあるわけない。僕は見ないふりをした。
光は白から赤に変わる。危険を知らせる僕だけに見える警報。それが一段階上がったのだ。
反応するように設定した対象者リストを頭の中で振り返る。
どれも絶対に接触してはならない人達しか思い浮かばない。
やばい。どこにいる。
スマホの赤い色が濃くなって深紅に。対象は近くにいる。
隣の車両を見ると金色の長髪、身長が百二十センチの背丈の子供がこっちに向かってスキップしながら向かってきている。
中でも最凶の彼女がやってきた。
手元には当然のように仕事道具はない。僕は対処することはできない。うん、他人のフリをしよう。沿う決めて僕は全力で赤の他人を演じた。
その金髪小学生は僕の前に止まって、そのまま仁王立ちする。
一瞬だけ目を上げると満面の笑みの彼女と目が合った。
「あのー―、すいません」
ゾッとするような猫なで声で彼女は僕に語り掛ける。
「ひ……人違いじゃないですか」
「まだ何も言ってませんよ」
「いや、だから僕は貴方のことは――」
見た目は子供、しかし中身は
「テメエ、ちゃんと聞いてんのか。ウジ虫野郎」
泣く子も黙る鬼の軍人。ああ、僕の予感は合っていた。
「コウちゃん! 仕事だぜ! ウィザード級の魔導ハッカーさん?」
世界を守る縁の下のドブネズミ、間違えた。縁の下の力持ちの集団。秘密結社アンダーグラウンド。
その戦闘員、かつての先輩である、まどか先輩は僕に手をさしのべてそういった。
プロットです。
上京するから都会もの書きたい。
イメージではウオッチドッグスと血塊戦線とデビルメイクライを組み合わせた感じ?
あ、ペルソナ五も入る。
まどかパイセンの中のモデルはフルメタルジャケットのハートマン軍曹、
僕がレオナルドと戯れ言の僕にちょっとよせるのが良いかもしれない。