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黒い白衣  作者: 都山 夕
7/7

第7話

それから、数ヶ月。


私の働いている病院で何人の患者が死んだだろうか。


もちろん私が関与していない死亡もあるだろうが


ほとんどわたしが異物を混入させた点滴によるものが多いだろう


20人を超えたくらいから数えるのを辞めた。


その頃には、もう報酬が目的ではなかった。


自分の患者が急変し、病院が慌てふためく姿を見ることが快感に変わっていった。


そして、その頃は自分の白衣姿が黒く見えていた。


いつ、わたしが捕まるのか


もしかしたら、ずっと捕まらないのかもしれない。


でも、そんなことはなかった。


わたしの働いている病院は2ヶ月で50人が死亡する病院としてマスコミに取り上げられ


連日のワイドショーを賑わした。


きっと、わたしはもうすぐ捕まるだろう。


この黒い白衣を身にまとったまま・・・




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