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光のもとでⅠ 最終章 恋のあとさき  作者: 葉野りるは
サイドストーリー
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53 Side Yui 01話

 たまに思う。俺、すごい人たちに引き取られたんじゃないか、って。

 だって――。

「そうねぇ、そういう見方もあるわねぇ……。でも、中途半端に関わるよりも、ガッツリ関わってしっかり守られてるところ見せつけて、手ぇ出さないほうが身のためよ、って教えてあげたほうが親切だし、翠葉も安全なんじゃないかしら?」

 こんなふうに言える人、そうそういないと思うから。

 まるで子供を諭すような目で見られた俺はどう反応すべきだったのか。

 もうさ、「唯ならわかるでしょ?」って目が言ってるんだよね……。

 はぁ……。

 これはさぁ、リィの警護班が始動したとき、警備員がすり替えられてたこととか全部知ってるんじゃないかな、この人。

 碧さんや零樹さんが、って言うよりも、オーナーが。

 本当は会長だけが仕掛け人なんじゃなくて、オーナーも仕掛け人の一味で何もかも知ってたんじゃないか、と思ってしまう。

 リィに、リィ専属の警護班以外の人間がついているとしたら、何か不備があったとしてもその人間たちがすぐに救出に向かえる。そんな準備があったとしたら……。

 碧さんについてる警護の人間がひとりふたり動いていてもおかしくはないし、別の手のもの――たとえばオーナーの命令か会長の命令で警護についてる人間がいるとしたら……。

 うちの会社、ずいぶん軽んじられてるよね……って違うか。リィがそれだけ大切に守られてるってことになるのかな。

 そういうの全部知ってて、会長とオーナーに全幅の信頼を寄せてて、だからリィをこういう場に出しても不安を持たないってこと?

 でも、それって防犯上の安全に関してだけじゃん?

 リィに向けられる好奇の目だとかは?

 そういうのだってわかってるはずだ。わかってて――わかっていたから……?

 だからほかのパーティーには連れて行っても藤宮に関わるパーティーにはあんちゃんたちを連れては行かなかった?

 今は……過分についている警護と――……リィの成長のため? 人目にさらすというよりは、精神的に少し強くなるため?

 ストレス耐性が低いことも知ってて、そう育ててしまったことも反省していて、リィが藤宮に関わることを望むのであれば、この道は避けては通れないから……。

 だから、携帯事件のときも藤宮を責めず、自分の娘に少し厳しく対応していた……?

 なんか、もうやだ……。

 全部見えてる人にはどのくらいのものが見えてるんだろう。俺に見えてない部分ってまだあるのかなぁ……。

 自分、もっと目端の利く人間にならねばいかん気がします。

 日々精進――。

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