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Free World Online   作者: Masky
19/26

見習い弓術士。

「朝陽や。都姫らとはこっち(FWO)で会うたけど仲良うしてもうとる。よろしゅーな。」


朝陽と瞬・拓海・隆士・恵梨香の4人が挨拶を済ませ、雑談が始まった。

「え、都姫達もうレベル29なんだ!早いな。俺たちなんかまだ23だよ。」

「俺がSTR重視のステ振りしてるからな。《アーチ草原》のMobはもう雑魚だぜ。」

大地とわたしと瞬が話してる横では

「え、朝陽達にはヒーラーがいないの?でしたらタンクの朝陽は辛いわね。」

「まぁ、せやけど。でも大地と都姫の幼馴染の子がヒーラーやるらしいわ。明日から始めるんやて。」

「大地と都姫は幼馴染なんだね。その2人とパーティ組んでたら疎外感ない?」

「全然やで。ほんまに良うしてくれとるしな。」

と朝陽と恵梨香、拓海が話している。

隆士はあまり喋らない人なのか、座ってみんなの話を聞いてる。


話をしてわかったことは

瞬が戦士で、斧と盾を扱い、壁を務めてる。

拓海が盗賊で、敵をかく乱して瞬のトータルダメージを減らし、索敵を務めてる。

恵梨香は見た目通り僧侶でヒーラーを務めてる。

隆士も見た目通り魔法使いで、ダメージディーラーを務めてる。

そして4人は同じ学校のクラスメイトって事。


話も落ち着いてきた頃。

「そういえば瞬たちは素材の売却とかしなくて大丈夫?わたし今から行こうと思うんだけど。」

「あ、行く行く!」

わたしの提案に立ち上がる4人。

「あれ?みんながそれぞれ素材を自己管理してるの?」

「そうだよ。クラスメイトって言ってもその辺は別々にしてる。入ってくる素材はちゃんと山分けしてるけど。」

わたしの疑問に拓海が答えてくれる。私たちもその方がいいのかな。

「俺らは全部都姫に任せてるぜ。都姫は生産もするし、任せてたら楽だしな。」

「せやで。ポーション代もかからんなったから、狩った分まるまる儲けやからややこい経費とか無いしな。」

…わたしの2人に対するこの配慮の気持ちは無駄みたいだね。



わたしと瞬たちの5人で素材買取カウンターへ行く。定番のドワーフさーん!

「おう、らっしゃい。嬢ちゃん昨日の今日で売るほど狩ってきたのかい。見かけによらず強えんだな。」

「いえいえ。仲間の力も大きいですからねー。今日は《アーチ草原》のモンスターの素材があります。」

「グリーンスライム、アーチゴブリン、アーチウルフ、アーチコボルトだな。核はそれぞれ分けてこの籠に。ゴブリンの小角はこの籠、ウルフの毛皮とコボルトの尻尾はカウンターの上に置いてくれ。」


言われた通りに素材を出していくと、横で待ってる4人が驚いた顔をしていた。

「凄いな。その数。たった3人でそんなに狩るのか。」

「3人っていうより、ウルフは大地で、ゴブリンとコボルトは朝陽。スライムは事故って感じかな?わたしは今日はスライムと戯れてたから」

スライムウォーターの事は伏せておく。まだ序盤だし、仲良くなったといえど情報は大切だしね。

ほぼ2人でこれだけの量を狩ったと知った4人はかなり驚いていた。


「またせたな。合計で18,320Gだ。かまわねえか?」

「はい、お願いします。」

これで1人6100Gの稼ぎ。端数の20Gは2人に渡すとして。ポーションを作ってるとはいえ貰いすぎかなあ。


すげえ、すげえと繰り返している4人に先に戻っている事を告げ、大地と朝陽の下に戻る。


「おかえり、都姫。いくらになったん?」

「1人6110G。はい。」

2人にお金を手渡し、考えていたある事を告げる。

「Jobレベルが20超えたし、また転職カウンターに行ってみない?まだ上位職とかはないだろうけど、見習いとかあるかもしれないし。」

そう、考えていた事とは職のこと。NPエリアのバリアがレベル20で解除された事を考えると、FWOの中で"20"の数字は一つの区切りになっているんじゃないかと思って。




「あらん。いらっしゃい。ボウヤたちは転職に来たのかしらん?まだノービスって事はないわよねん?」

胸も大きくて、さらにそれをアピールするように大きく開いた服を着た、フェロモンガンガンな美人なお姉さん。

…だけど、喋り方が気になりすぎる。言ってはいけないけど、オカマの喋り方みたいだよね。

「あなた、失礼な事を考えなかったかしらん?」

「え、いやいやっ!とんでもない!わたしたち、Jobレベルが20を超えてるんですが、上位職とか見習い職とかってありませんか?」

鋭い!女の勘ってやつなのかな。急いで話を進めた。


「よく知ってたわねん。Jobレベル20から上位職の見習いに転職出来るわん。カードを出してちょうだいん。」

おお!やっぱりなんだね。予想的中!

言われた通りカードをお姉さんに渡す。

「あなたは弓師ねん。弓師は弓術士見習いとボウガンナー見習いになれるわん。見習いの間はどちらにもなれるからお好きな方を選びなさいん。」

弓術士とボウガンナーか…。

ボウガンナーになると装備を新しくしないといけなさそうだし、練習した弓に愛着もあるから弓術士にしよう。

「弓術士でお願いします。」

「了解よん。手を出してん。」

《NPフィールド》で転職した時のように手の上にカードを乗せ、その手をお姉さんが包む。

手が光って、転職が完了した。2回目だけど、神秘的だね。ちょっと感動しちゃう。


Miyavi/弓術士Lv2/無所属

Lv:29/STP:0

HP:1090/1090 MP430/430

STR:0

VIT:0

INT:0

AGI:0+90

DEX:330+170

LUK:0


弓術士がLv2?なんでだろ。

「お嬢ちゃんは弓師レベル22だっから、20との差の分弓術士のレベルが上がってるわよん。」

「なるほど、ありがとうございます。」

わたしの心の疑問に答えてくれたことにはつっこまない。つっこまないよ。



「大地、ありがと。転職できたよー!今度は大地が行ってらっしゃい。」

大地が何をしてたか気になる?実は、転職カウンターのお姉さんに確実に絡む朝陽を抑えていてもらったんだよ。

「おう、サンキュ。楽しみだな。ワクワクするぜ。」

大地に変わってわたしが朝陽を抑える。大地が関節を極めてくれてるおかげで女のわたしでも簡単に抑えられてるよ。

意気揚々と転職カウンターに向かう大地を羨ましそうに睨みつけてる朝陽。

ほんとに女の人好きだよね。


しばらくすると帰ってきた大地はちょっとげんなりしてた。

「都姫、あれ相手によく普通にいられたな。気持ち悪かったぜ。」

「あはは。確かに気持ち悪いねー。まあ、個性だし。」

朝陽がわたしたちの会話を聞いて、興味深そうな目で見てくるため、大地に抑えてもらいながら転職カウンターに連れて行く。



ーー流石の朝陽もあの喋り方には惹かれなかったのか、いたって普通に転職を済ませた。そしてわたしたちの絡みを見ていた人が覚悟を決めた顔で転職に向かっていった。

頑張ってね、名前も知らない人。



わたしたちがテーブルに戻ると瞬たち4人はすでに戻ってきていた。

2話目の投稿なんとか出来ました。眠いです。

ちょっと短い気もしますが、これぐらいの方がサクサク読めていいのではないかなあと思います。

しかし、描写を増やしてみるとなかなか難しい。

精進します。

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