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Free World Online   作者: Masky
16/26

生産王道、来たーっ!

アーチコボルトだけでは飽きてくるため、途中途中でアーチゴブリンやアーチウルフを狩りながら移動して行くうちに気づいたものがあった。

ーー草原の草の中にところどころ形が違うものがある。

どこかこの草に引っかかった。何気なく摘んでみると。


【薬草 HP微量回復。HPポーションの原料。】


きっ…来たー!生産の定番ポーションの原料!

そっか、画面の中でやるゲームと違ってこういうのも"リアル"に探さなきゃダメなんだ。

となると…。


「大地!朝陽!薬草見つけた!」

「ここまで進めてやっとかい。FWOは生産に優しくないんとちゃう?」

「んーん。たぶんだけど、《始まりの草原》や《試しの森》にもあったんだと思う。気付いてないだけで。」

そう言ってたまたま大地の足元に生えていた薬草を指差すと

「おお!本当だ!これ薬草なんだな。言われるまで気付かねえよ。」

大地も驚いたみたい。わからないよね。

「なるほど。このへんもリアルに作りこんどるねんなあ。ほんなら、ワイと大地でレベリングするさかい、都姫は薬草集めえな。」

「え?こんな序盤から寄生みたいなこと出来ないよ。終わりかけのゲームならまだしも。」

そう言って断る。

「寄生じゃねえよ。これでポーションが作れるようになりゃ金かかんねえようになるし、そのための先行投資だぜ。しっかり返してくれよな。」

大地にそう言われると断れなくなるよ。

「2人ともありがとう。ポーションなんて2度と買わせないから!店売りのポーションよりもいいもの作ってやるからね!」


2人の温かい言葉に送り出され、わたしは薬草を集めに集めた。

FWO内の時間で2回目の夜が近づいてきた頃、かなりの量の薬草を集められた。さらに薬草を探しているうちに見つけた

【魔草 MP微量回復 MPポーションの原料。】

【毒草 体内に入るとHP継続微ダメージ。】

の2つの草もそれなりの量になった。


「薬草集めに必死になりすぎて、薬草集め以外何にもしてないや。」

独り言を言ったつもりだったけど、いつの間にか近づいて来てた2人が視界に入る。

「都姫がせっせと薬草集めてるうちに俺らでだいぶ狩ったぜ!結構レベル上がってんじゃねえかな?」

「せやで!ワイも確認しよ。」

その2人の発言を聞いたわたしはステータスウィンドウを開いてみる。わわ!もう27レベルまで上がってる!朝陽と大地、頑張ったんだなあ。

「27まで上がってるなんて。大地も朝陽もありがとう。わたしもその頑張りに負けないだけのポーションつくるね!」

「おう、頼んだぜ。」

「頼りにしてるで、都姫。」


2人の頑張りに感謝しつつ、生産の成功率を上げるためにSTP(ステータスポイント)をDEXに振る。


Miyavi/弓師Lv21/無所属

Lv:27/STP:0

HP:1030/1030 MP410/410

STR:0

VIT:0

INT:0

AGI:0+65

DEX:310+160

LUK:0


かなり成長してきた『FWOでのわたし』。

こうやって数字に表れるのは嬉しいなあ。


「そろそろ夜なるし、また街戻っていっぺんログアウトしよか。そろそろリアルじゃ7時やで。」

そんな朝陽の言葉に時間を思い出した。

「本当だな。よし、ならまた夜が明ける9時くらいにログインしようぜ。」

「そうだね。ほんと楽しいや、FWO。」


生産もできるようになってきて、ちょうどこれから!って時にログアウトするのは後ろ髪を引かれる気持ちだけど、リアルも大切だもんね。


「じゃ、また後で!」

「「おう!」」


門番さんにギルドカードを見せて街に入ったわたしたちは、その場で光の粒子になった。

ちょっと短いですがキリがいいところで。

かさ増しはいくらでもできるんですが、描写が濃くなりすぎると読み辛いかと思ってかなり削っています。

ただ、これぐらいでちょうどいいのかと問われると自信がありません。もし、「もう少し足してほしい」「もう少し削ってほしい」と言ったご感想ございましたら、感想欄にて伝えて頂けると嬉しいです。

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