幻影との決戦
『万全の状態になったようだな』
『なったぞ幻影、こんなの終わらせるぞ』
と、斬は剣の背中を後ろから押し、
『行って来い剣、お前の力を見せてやれそして、氷菓お前は自分の力を信じろ』
と言い、剣と氷菓は頷いた。
『それでは、始めよう』
『氷菓、全力でやろう』
『うん、そうだね』
2人は頷き合い、幻影の方を見た。
『ここまで、待たせたんだ!容赦はしない!』
『闇の剣』
剣の手に闇の剣が現れ、氷菓は弓を構えた。
『幻影泥人形』
幻影の前に立ちふさがるように泥人形が現れ、氷菓に襲いかかった。
氷菓はすかさず
『氷の矢』
氷の矢を放ち、泥人形に命中したが、余り効力はなかった。
『なら!』
と、弓をしまい
『氷の剣!』
氷菓の手に氷の剣が現れた。
剣も苦戦していたが、氷菓を見て、
『僕も、そろそろやろうかな黒鴉剣』
剣の手にレイヴンを想像させるような形の剣が現れた。そして黒鴉剣の能力で身体能力が向上し、次々と泥人形を斬りさいていった。
一方、氷菓も次々と倒していっていた。その時、幻影は不適な笑みを浮かべ、
『ふっこの程度で終わられたらつまらんでは、来い!幻影一角獣!』
黒い瘴気をまとった一角獣が2頭現れ、氷菓と剣に1頭づつ襲いかかった。
『二対・氷剣』
氷菓は危険を察知したのか左手に氷の剣がもう一本現れた。
そして、2本の氷の剣を巧みにあやつり、1頭のユニコーンを何もさせずに倒した。
一方、剣は、攻める隙を見つけられず、攻撃をかわし続けていた
『く、どうすれば…』
だが、その時氷菓が突っ込んで行き、応戦して行った。
『そこだあー!』
と、剣は氷菓と共に連撃を繰り出していき、なんとか勝つことができた。
『ふふふ、これでどうだ?闇に呑まれた町!』
辺りが、今までの風景から一変し、荒廃した町となり、ゾンビが大量に現れた。
『なんだここは』
『嫌な予感がする』
剣と氷菓は困惑していたが、
『だが、これが最後のような気がする』
『うん、そうだよね。行くよ!剣!』
『わかった!』
剣と氷菓は次々と倒していったが、ゾンビが俺達の所まで襲って来ていた。
『お兄ちゃん!こっちにも来るよ!』
『く、もう剣と氷菓だけの戦いでは無くなってきている…迎撃するぞ!』
『やるしか無いか吸血剣!』
『準備はできてる』
『わかったよお兄ちゃん!』
ゾンビ達は俺達に容赦無く襲いかかって来たが、
『葉っぱの』
『大嵐』
ユウが竜巻が発生させ、種子が放った得意技、無数の葉を巻き込んだ竜巻がゾンビに直撃し、無数の葉がゾンビを次々と斬りさいていった。
いつの間にユウと氷菓はあんな合体技を使えるようになっていたのだろうか。
合体技とは2人がお互いを信じ、息が合わなければ、上手く使えない技である。
その後もゾンビは現れ続け、俺達は各自、迎撃していった。
その頃、剣と氷菓はゾンビの迎撃続けているだけでは埒が明かないと結論を出し、幻影の捜索をしながゾンビを迎撃していった。
『いたぞ、あそこだ』
と、そこには幻影が立っていた。
『よし、これで終わりだ!』
と、剣は素早く斬りつけたものの、幻であった。
『偽物だったか』
その時、氷菓が、幻影を見つけ、氷菓は突撃していった。
そして、氷菓は幻影に連撃をくりだしていった。
だが、それも幻であった。
『本物はどこなの?』
だが、その時、氷菓の背後から
『俺はここだあぁ』
剣は素早く反応し、剣は幻影を斬りつけた。
『くそぅこの俺がぁ』
と、その瞬間幻影の作り出した世界は崩壊した。