今だに続くユウへの襲撃
俺達は、風見乃 ユウ、黒木 剣、真弓 氷菓、そして俺、火山 業の4人で登校していたが、今日も襲撃があった。
6月
今日は6月にしては、とても晴れていた。アジサイが所々に咲く道ん俺達は、喋りながら歩いていた。
『今日も来るのかなー』
と、氷菓は呑気に言った。
『もう、今日は来ないんじゃないか?2日連続だったから、僕はそう思うよ』
雲行きが怪しくなってきたと言うより、まだ、朝なのに暗くなってきていた。
『なんか雲行きが怪しいな。だが、最近多くなってるから分からないぞ』
『でも、来たら倒すしか無い』
その時、ユウは急に立ち止まった。
『どうした?ユウ』
『足が掴まれてる』
俺はユウの足元を見た。
泥の塊の様な手が、ユウの足をつかんでいた。
『また、ユウを狙う奴が!』
少し先を歩いていた剣と氷菓が戻って来た。
『どうした?また襲撃か!』
氷菓はユウの足元に気づき、
『ケン!ユウの足元に!』
『何!闇の剣』
剣も気が付き、そのまま泥の塊の様な手を斬り捨てた。
その泥の塊の様な手はただの泥となった。
俺達は辺りを見渡した。
その時、フードを被った女性が茂みから現れた。
『私は、あなたを殺す!風見乃 ユウ!』
『ユウはやらせない!私を倒してからにして!』
『あなたが死んでも文句は言わせないわ!こい!泥の手!』
さっきの手よりも大きな手が多く現れた。
氷菓は弓を構えた。
『行け!』
掛け声と共に氷菓に襲いかかったが、
『氷の矢』
氷の矢を連続で放ち、全てを射抜いた。
射抜かれた泥の塊の様な手はただの泥の塊となった。
『中々やるみたいね、なら、一気に行くわ!行きなさい!泥の手』
さっきより量が増えていたが、氷菓は構わず、
『氷の矢』
氷の矢をさっきよりも多く放ち、全てを射抜いた。
『ちっ!ならこれでどう!泥の龍!』
俺達の目の前に人の大きさぐらいの泥の塊の様な龍が現れた。
氷菓はそのまま
『まだやる気なの?氷の矢』
氷の矢を放ち、命中したが、泥の塊の様な龍には効かず、氷菓に泥の塊の様な龍が襲いかかった。
が、その時剣が
『闇の剣』
剣は闇の剣を手に持った。
泥の塊の様な龍が氷菓に近づいたその時、
剣は泥の塊の様な龍を連続で斬りつけた。
そして、泥の塊の様な龍はただの泥となった。
『私の龍でさえもやられるなんて、覚えて起きなさい。次こそはやってやるわ!覚えておきなさい!』
と、言い去っていった。
『ケン、ありがとう。あのままだったらやられてた』
『危ない所だったな氷菓』
『氷菓こんな事もあるぞ。今回は剣に助けられたけどな』
『うん、分かってる私が弱いということは』
氷菓は落ち込んでいた。