拷問器具の素晴らしさを伝えたい!! 星の評価システム
これがインスピレーション
私は展示プレートを見上げた。
評価:★★★☆☆
どうやら私は、可もなく不可もない展示らしい。
いや、そもそも人間に評価つけるシステムって何?
その疑問を考えていると、いつの間にか受付の人が横に立っていた。
「星について説明しましょうか」
お願いします。かなりお願いします。
受付の人は、どこからか小さなボードを取り出した。
展示評価の豆知識(とても分かりやすい版)
★☆☆☆☆
「よく分からない展示」
→説明を読まれず通り過ぎられる。
★★☆☆☆
「ちょっと気になる」
→写真だけ撮られる。
★★★☆☆
「まあまあ面白い」
→今のあなた。
★★★★☆
「友達に話したくなる」
→人気展示ゾーン。
★★★★★
「もう一回見たい!」
→展示卒業(外に出られる)
「卒業!?」
私は食い気味に聞いた。
「はい。星5になると“十分に学びを提供した展示”として役目終了です」
急に教育番組みたいになった。
「逆に星が下がると?」
受付の人はにこっと笑った。
「解説文が長くなります」
それはそれで地味に嫌だ。
私はもう一度プレートを見た。
評価:★★★☆☆
つまりあと星2。
ゲームで言えば、あと少しでクリアだ。
「ちなみに星はどうやって上がるんですか?」
受付の人はさらっと答えた。
「来館者の印象です」
運じゃん。
そのとき、入口のほうから物音がした。
新しい来館者が入ってきたらしい。
受付の人が小さく言う。
「がんばってください。今日は“感想を口に出すタイプ”ですよ」
それは期待していいのか分からない。
私は急いでケースの中に戻った。
体がカチッと固まる。
足音が近づいてくる。
来館者がプレートを読んだ。
「触らないでください(本人も困っています)」
そして小さく笑った。
「これ、ちょっと面白いな」
その瞬間。
ピコン。
プレートの星が、ひとつ増えた。
★★★★☆
私は心の中でガッツポーズをした。
――あと1つ!
印象ってだいじ




