表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/29

拷問器具の素晴らしさを伝えたい!! 魔女展⑥

設定は後付けでなんぼ

魔女展の会場は、予想以上の盛り上がりを見せていた。

ゲームのイメージを盛りに盛りまくった展示や、光る魔法陣のフォトスポット、やたら豪華な解説パネル。

受付でバタバタしているのは、いつもの墨染。

「はい、順路はこちらでーす。撮影はOKですが、フラッシュは禁止でーす」

その横で、トラブルウィッチとミニキャラの私は少し焦っていた。

「人…多すぎない?」 「盛りすぎた設定が全部信じられてる気がする…」

そこへ、会場の奥から――

例のタキシード四人組が現れる。

黒いタキシードに、それぞれ違う色のアクセント。

やたら動きが優雅で、妙に存在感がある。

観客もざわつく。

「演出すご…」

「キャラ追加されたの?」

だが次の瞬間、異変が起きた。

一人のタキシードの体が、

少し透けた。

「……え?」

ミニキャラの私が目をこする。

鎧も気づく。

「今、消えかけてなかった?」

トラブルウィッチも青ざめる。

「ちょっと待って、あの人たち設定的に“魔力で存在してる”ってことにしたよね?」

「した」

「したな」

「したよね!?」

そのとき、墨染が受付からダッシュしてきた。

「やばい!会場の演出用魔力エフェクト、節電モードになってる!」

「節電!?」

「ブレーカー落ちかけてる!」

タキシードの一人がさらに薄くなる。

「……(無言で礼)」

消えそうなのに礼儀がいい。

「いやいやいや!!」 トラブルウィッチが慌てて魔法陣を展開する。

「急いで魔力補充しないとキャラが消える!」

ミニキャラの私がツッコむ。

「キャラが消えるってメタ的にもまずい!」

鎧も頷く。

「最近出番問題が深刻だからな…」

しかし――

観客はそれを演出だと思っていた。

「透ける演出すご!」

「リアル!」

「予算高そう!」

墨染が小声で言う。

「予算はむしろゼロです」

トラブルウィッチが焦りながら叫ぶ。

「誰か魔力になりそうなもの!」

ミニキャラの私がバッグを漁る。

「それっぽいの…それっぽいの…」

出てきたのは――

コンビニのお菓子。

墨染が即答する。

「糖分、いけます」

なぜか魔法陣の上に並べられるお菓子。

謎の光。

タキシード四人の輪郭が戻っていく。

完全復活。

四人同時に、静かに一礼。

観客拍手。

「神演出!!」

その後。

控室。

トラブルウィッチが床に倒れる。

「設定盛るの、もうやめようかな…」

墨染が冷静に言う。

「でも盛らないと人来ません」

ミニキャラの私がうなずく。

「現実」

鎧も小さく言う。

「出番も増えないしな…」

すると、タキシードの一人がメモを差し出した。

そこには書かれていた。

「魔力:甘い物」

外伝や次は

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ