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拷問器具の素晴らしさを伝えたい!! 魔女展⑤

始まりさぁ

魔女展は順調に進んでいた。

 受付は忙しく、体験コーナーも人気で、鎧さんは今日も写真を頼まれている。

 そして――

タキシード四人組も、完璧に仕事をしていた。

「こちらへどうぞ!」

「列をお作りください!」

「写真スペース空いてます!」

「……意味があります」

 最後だけ、やっぱりよく分からない。

 私はふと思った。

「そういえば」

 トラブルウィッチを見る。

「タキシードの人たちって、何者?」

 トラブルウィッチも小さく首をかしげた。

「私も知らないです」

 ちょうどそのとき、墨染が後ろを通った。

「ちょっといい?」

「はい」

「タキシードの人たちって――」

 墨染は少しだけ間をあけて答えた。

「イベント用のサポートキャラです」

「どこから来たの?」

「設定から」

 説明になっていない。

 すると、紫のタキシードが静かにこちらへ歩いてきた。

「少しだけ説明します」

 全員、見る。

「私たちは――」

(間)

「“イベントが盛り上がると自然に現れる役割キャラ”です」

「そんな仕組み!?」

 青タキシードが続けた。

「イベントが安定すると、消えます」

「消えるの!?」

 緑タキシード。

「短期バイトみたいなものです」

 赤タキシード。

「楽しいです!」

 トラブルウィッチが小声で言った。

「世界観ゆるいですね」

「かなりね」

 そのときだった。

「すみません」

 受付に来場者が来た。

 しかし――様子がおかしい。

 やたら距離が近い。

 そして展示を細かくチェックしている。

「この瓶、本物ですか?」

「安全な展示用です」

「この煙、成分は?」

「演出です」

「ポップコーン、食べ放題ですか?」

「体験用です」

 質問が細かい。

 というより、どんどん増える。

 さらに来場者は言った。

「全部試したいです」

「順番にお願いします」

「あと3回やります」

 多い。

 トラブルウィッチが少し焦り始めた。

「ポップコーンが足りません」

 私は小さく言った。

「イベントあるあるだ」

 すると、赤タキシードがすっと前に出た。

「体験はお一人様一回までです!」

 笑顔だが、強い。

 来場者は少しだけ驚き、

「……なるほど」

と言って列へ戻った。

 私は小さく安心した。

「助かりました」

 青タキシードが静かに言う。

「イベント管理も役割です」

 トラブルウィッチが少し感動していた。

「プロですね」

 紫タキシードが小さくつぶやいた。

「イベントは、空気が大事です」

 なんかそれっぽい。

 私は思った。

 タキシード四人は――

ただの飾りではなく、

イベントを安定させるためのキャラなのだ。

 そして墨染は、後ろでメモを書いていた。

・タキシード、便利

 イベントは、まだ続く。

 そしてきっと――

まだ何か起きる。

葛藤に

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