表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/29

拷問器具の素晴らしさを伝えたい!! 魔女展①

話が進むぞ

ここ最近、この施設では雑談やメタな会話ばかりが続いていた。

 だが――

 ついに動き出した。

 魔女展である。

 受付の机の上には、大きな紙が広げられていた。

『魔女展 展示配置(仮)』

 仮なのが少し不安だ。

「やっと進みましたね」

 トラブルウィッチが少し嬉しそうに言った。

 帽子も今日はまっすぐだ。

「このままだと準備だけで終わると思ってた」

 私は正直に言った。

 そこへ、墨染が資料を持って現れた。

「展示内容を決めます」

 珍しく本気モードである。

展示案① 魔女の道具コーナー

「まずは定番です」

 机の上に並べられたのは、

・ほうき

・謎の瓶

・よくわからない石

「最後のやつ何?」

「雰囲気です」

 トラブルウィッチが瓶を見て目を輝かせた。

「これ、色ついてるだけのお水ですね」

「安全第一です」

展示案② 能力体験コーナー

 ここでトラブルウィッチが手を挙げた。

「私、やります!」

「電子レンジタイミング体験?」

「はい!」

 体験内容はこうだ。

ポップコーンが完成するタイミングを当てるゲーム

「地味だけど盛り上がりそう」

展示案③ 魔女の歴史(やさしめ解説)

 私は紙を見ながら言った。

「難しい話は少なめにしよう」

 墨染がうなずく。

「雰囲気重視でいきます」

 そのとき。

 廊下から重い音がした。

 ガシャ…ガシャ…

 鎧さんだ。

 鎧さんは展示配置図をじっと見て――

 ペンを取り、端に書いた。

『見回り担当』

「役割できた!」

 トラブルウィッチが少し安心した顔をした。

「イベントっぽくなってきましたね」

 私はうなずいた。

 確かに、今までは準備というより思いつきだった。

 でも今回は違う。

 ちゃんと進んでいる。

 そのとき、ミニキャラの私が机に飛び乗った。

「問題があります」

「何?」

「ポスターがまだない」

 全員、止まった。

 沈黙。

 墨染がゆっくり言った。

「……これから作ります」

 トラブルウィッチが元気よく言う。

「キャッチコピー考えます!」

「どんなの?」

 トラブルウィッチは少し考えてから言った。

「たぶん安全!魔女展!」

「不安になる!」

 こうして、魔女展は少しずつ形になっていくのだった。

 まだ不安は多いけれど、

それでも――

 物語は、久しぶりに前に進んだ。

一撃のもとに消してやる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ