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拷問器具の素晴らしさを伝えたい!!エピ人間

人間って怖い

気づいたとき、私はガラス越しに立っていた。

外から誰かがこちらを見ている。さっきまで自分がいた側だ。

声を出そうとしても、音にならない。体は動くのに、外へ出ることができなかった。ガラスケースの下に、小さなプレートがある。

「触らないでください(本人も困っています)」

思わず二度見した。

困っているのは間違いなく私だ。

足音が聞こえた。新しい来館者らしい。

中学生くらいの少年が、少し緊張した様子で展示を見ている。

少年は私の前で止まり、首をかしげた。

「え、これ……人?」

私は全力で頷こうとしたが、体はぴくりとも動かなかった。

さっきまで動いていたはずなのに、今は完全に“展示仕様”らしい。

そのとき、館内アナウンスが静かに流れた。

「展示にはお手を触れないようお願いいたします」

絶妙なタイミングすぎる。

少年は少し笑って、小さくつぶやいた。

「なんかリアルだなぁ」

リアルどころじゃない。

やがて少年は他の展示へ歩いていった。

助けを求めるチャンスは、あっさり消えた。

私はガラスに映る自分を見ながら思った。

――好奇心って、ほどほどが一番なんだな。

その瞬間、ケースの下のプレートに小さく文字が追加された。

「次の展示、募集中。」

怖いって人間

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