拷問器具の素晴らしさを伝えたい!! 直談判
ミニキャラ名前どうするか
受付の裏側――いわゆる“メタ空間”に、私は立っていた。
しかも今回は、ミニキャラ状態である。
「……よし」
私は小さく気合いを入れた。
今日はどうしても言わなければならないことがある。
目の前には机。
その向こうには――作者、墨染。
墨染は静かに原稿を見ていたが、私に気づくとゆっくり顔を上げた。
「どうしました」
「直談判です」
即答した。
「最近、新しい魔女キャラ出ましたよね」
「はい」
「トラブルウィッチ」
「はい」
「……」
私は深呼吸した。
「設定、被ってません?」
墨染は一瞬止まった。
そして静かに言った。
「……少し」
「少しじゃないです!」
私は机に手をついた。
ミニサイズなので迫力はない。
「魔女枠、増えてますよね?」
「増えました」
「しかも向こう、能力ありますよね?」
「電子レンジです」
「実用的!」
私は頭を抱えた。
「一番やばいの、私じゃないですか?」
墨染は少し考えた。
そして、静かにメモを書き始める。
「新設定を追加します」
「え?」
墨染:
「あなたは――」
(間)
「ジャンルが迷子の魔女です」
「それ強いの?」
「この作品では最強です」
私は少しだけ考えた。
確かに、この世界はジャンルがよく迷子になる。
受付だったり、ギャグだったり、たまにそれっぽい話だったり。
「つまり……」
「どこにでも出られます」
「それ強い!」
私は一瞬で元気になった。
そのとき、後ろからガシャ…と音がした。
鎧さんだ。
どうやら話を聞いていたらしい。
「……鎧さんも、出番ほしいですか?」
私が聞くと、
鎧さんは静かにうなずいた。
墨染はまたメモを書く。
「鎧さん」
「……」
「存在感が強すぎて出番を調整されるキャラにします」
鎧さんは少しだけショックを受けたようだった。
「まあでも」
私は笑った。
「出れなくなるよりいいよね」
こうして、
私は“ジャンル迷子の魔女”として、
鎧さんは“存在感調整キャラ”として、
なんとかポジションを守ることになった。
机の上では、墨染が小さくつぶやいた。
「……設定、便利だな」
コメントで考えてくれー




