拷問器具の素晴らしさを伝えたい!! 出番の危機は誰にでも
ミニキャラのことをミニキャラではなくミニ私と呼ぶ
トラブルウィッチが安心したように受付の椅子に座っているころ、少し離れた廊下の角から、じっと様子を見ている影があった。
鎧さんだ。
ガシャ…と小さく音を立てながら、壁の陰に立っている。
その足元には――小さなミニキャラの私がいた。
「……鎧さん」
ミニキャラの私は、小声で話しかけた。
「俺たち、最近出れてないよな」
鎧さんは無言でうなずいた。
ガシャ。
重い音なのに、なぜか哀愁がある。
「受付回、増えたもんな」
ミニ私は腕を組む。
「しかも新キャラまで来たし」
鎧さんは少しだけ肩を落とした。
ガシャ…(ちょっと弱い音)
廊下の向こうでは、トラブルウィッチが楽しそうに話している。
「次はポップコーン能力も見せます!」
盛り上がっている。
「完全に流れ来てるな」
ミニ私は真顔で言った。
「このままだと“背景組”になる」
鎧さんはゆっくりと拳を握った。
ガシャン。
やる気の音だ。
「何する?」
ミニ私は期待した。
鎧さんは少し考え――
壁に貼ってあった紙を指差した。
『イベントスタッフ募集中』
「裏方!?」
鎧さんはこくりとうなずく。
「いやいや、もっとこう……目立つ方向で行こうよ!」
ミニ私は慌てた。
「たとえば必殺技とか!」
鎧さんは少し考え、
ゆっくり口を開いた。
「……ピッ」
「それもうやった!」
静かな廊下に、ミニ私のツッコミが響いた。
こうして、鎧さんとミニ私は――
出番を増やす作戦を考える側になったのだった。
裏方も偉大




