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天凪祓  作者: ZoRvATH


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自伝の始まり

本作はフィクションです。

本作に登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて創作であり、実在のものとは関係ありません。

序章:長い物語の幕開け

第1話 『自伝の始まり』


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


――・・・。


「ねぇねぇ!――・・・!」


「これなーに??」


「ん?・・・」


「それは・・・。」


「『本』だね。大昔の人類が使っていた記録媒体だよ。」


「ふ~ん。」


「ねぇねぇ!これはなんて書いてあるの?」


「かすれていてよく見えないけど・・・。」


「あま・・・なぎ・・・はら・・・!??」


「おぉ・・・。よくこんな本を見つけたね。一体どこから持ってきたんだい?」


「菊さんがくれたの!」


「そうか・・・。」


「これは何の記録なの??」


「これは自叙伝。『自分自身の人生の記録』みたいなものだよ。」


「えーっ!!おもしろそう!!見たい!見たい!!」


「でも、まだ二人には早いかな・・?」


「えー!」


「どうしてー??」


「確か・・・冒頭に書いてあったはず・・・。」


『本書は明るく楽しく幸せに満ちた物語ではございません。』


『心の弱い方。楽しい物語をお求めの方。小さなお子様の閲読は推奨しておりません。』


『また、著者自身万人受けは狙っておらず、一部の人に刺さる物語であれば良いと考えております。』


『暗く。重い。』


『非常に疲れる内容の物語となります。予めご了承ください。』


「ほらね?」


二人の子どもは少し頬をふくらませながら、付録の拙い漫画を不思議そうに眺めている。


『天凪祓 怨恨私記』か・・・懐かしいな。


これから始まったんだよな・・・。


私は『人並の幸せ』が欲しかった。ただそれだけだった・・・。


久しぶりに、開いてみるか・・・。


――君は。この物語を、今の私の場所まで読み続けられるかな?――


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


こんにちは。


初めまして。


私の名前は天凪祓ユキ。歳は29歳。


私は中度の慢性的な中二病患者ではあるが、誠に残念ながら、この物語は今流行りの『私が物語の早々に不慮の事故に遭い、異世界に転生する』といった類の物語ではない。


では、何なのか?


私の自叙伝だ。


なぜ今どき著名人でもない私が自伝なんぞを書いているのか?


それをまず説明しよう。


――今、私は『宗教団体ZoRvATH』と『高度社会形成党ZENTHIS』を運営している。


前者の宗教団体ZoRvATHは、『宗教』という名を借りてはいるが、実際に神を崇拝しているわけではない。


『道徳や倫理、秩序といった、より良い共通規範を広めるための組織』だ。


間違ってもテロリストに片足を突っ込んでいるような新興宗教団体、もといカルト集団を作りたいわけではない。


もちろん、高額の壺を売ったり、まるで家畜の交配のような合同ナンチャラをしたりもしない。


そして宗教団体の教祖としては不合格なことに、自分を特別な人間だとは微塵も思っていないし、啓示という名の幻覚も幻聴も経験がない。


目指しているのは、あくまで現実的な道徳・倫理・秩序の教えであり、抽象的なものを無理やり都合よく曲解したような、いわゆるスピっている組織を作りたいわけではない。


ただ、約2000年前のローマ帝国の時代から精神的にほとんど成長していないホモ・サピエンスを、凶暴な猿から優しい人間へと近づけたいだけだ。


私が幼少期のころ、母はこう教えた。


『やられたら2倍3倍にしてやり返せ。でも、自分がされて嫌なことは絶対に自分からするな。』


トラブルの絶えなかった私に対しての教えだった。


教育というものは本当にすごいもので、29歳になった今も、7歳ごろに聞いたその言葉を信念として行動し続けている。


そして世界中のみながそうであれば良いと、私は心の底から思っている。


『やられたら2倍3倍にしてやり返せ。でも、自分や≪自分の大切な人が≫されて嫌なことは絶対に自分からするな。』


そのような若干の付け足しを行ったものが、今の私の信条だ。


要するに『自由は他人に迷惑をかけない範囲で行え』。そして、その範囲を論理的に教える。


それがZoRvATH教の根底の理念だ――。


――後者の政治団体ZENTHISは、『高度社会形成主義』を名乗り、三竦み形態の政治を基礎に、『迅速性・明瞭性・快適性』を掲げる政党だ。


端的に言えば、『損得勘定(金・時間・労力の帳簿)』に染まった世の中を、『義理人情(恩と感情の帳簿)』寄りに戻したい。


なぜなら、我々人類は機械ではなく生き物だからだ。


私の構想は『右でも左でも、ましてや中道ですらない』――単一軸では語れない混合である。


ざっくり言うと、『社会・文化:保守・秩序重視(右寄り)/経済:国有・統制要素が強い(左寄り)/統治:強い執行・監視(権威主義寄り)』である。


『国家保守 × 国家統制(コーポラティズム/国家資本主義要素) × 強政府』という路線だ。一見、右の要素が強いように見えるかもしれないが、そういうわけでもない。


まず最初にこれだけは言っておきたい。この回でお伝えするのは、あくまで『概略』だ。


2025年10月に高市早苗氏が首相に就任したが、この人でも全然足りないだろう。


もちろん、『ネタ担当大臣』であられる小泉氏を退けたのは素晴らしいと思う。


だが、それでも高市氏をもってしても、冷静に見てみると、やっていることのほとんどは、すでに発生した問題を0地点へ戻すための応急処置にすぎない。


そして政府も企業も、本当に腐っているのはトップではなく、中層や中間管理職なのだ。そのことを、おそらく高市氏は理解していない。


仮に理解していたとしても、現状の政治形態かつ現行法では十分には対処できない。実際、企業は数年も前から改革に取り組んだが、その結果は『退職代行会社』の繁栄だ。


マイナス80がマイナス100にならずに済んだことは確かだが、現状の政治形態を維持しつつ0地点やプラスへ持っていこうとするのであれば、それは権威主義的な強硬手段を取らざるを得ないだろう。


では、私の考える『三竦みの政治形態』とは?


文字通り、三竦み構造を基礎とした、新しい政治形態だ。


現状、民主主義だろうが権威主義(独裁)だろうが、ピラミッド型の一方的なトップダウンの支配構造であることには変わりない。


結局、『恐怖政治になるかどうかは頂点に立った人間次第』だ。フランス革命や第二次世界大戦時の各国指導者をしっかりと学べば、それが証明されている。


重要なのは、『しっかりとした制御機構があるかどうか』である。


『どちらに転んでも権力者にとって非常に都合の良い構図なのだ』。私が「東側も西側も大して変わらない」と思うのは、そのような根幹の仕組みの一致にある。


それに対して、私の考える三竦みとは、『国民・天皇(監察者)>最高裁定者・閣僚(裁定者)>その他公務員(調停者)>監視者…』という力関係を持つ、互いに監視・管理し合う政治形態だ。


『迅速性』


これは、明治維新から続く日本の政治家に共通する『無責任・優柔不断・保身』を打倒することだ。三竦みにしたうえでトップを『最高裁定者(独裁者寄りで、非常時に瞬時の采配が可能)』とすることで、国の意思決定が瞬時にできる。


コロナ禍のときに、西側の鈍足ぶりがいかに無能だったかを、皆は体験しただろう? いちいち議会で話し合っているようでは、『時代遅れ』なのだ。そして、その最高裁定者が暴走しないためのストッパーが、国民+天皇(王族)なのである。


同時に、野党は廃止する。


※独裁者=悪人ではない。民主主義の指導者だって、いい人間もいれば無能もいる。日本人は皆、痛いほど痛感しているだろう。売国報道機関の捏造に踊らされて、勝手に韓国に土下座しに行くような奴でも、家柄で指導者になれるのである。


『明瞭性』(透明性、はっきりとする、という意)


野党・衆議院・参議院を廃止し、立法院・財政府・非常評議会・監察院(天皇下)へと再編する。


今やTwitterのコメントと変わらない野党に、税金で飯を食わせるのはおかしい。


実質、一機関で『立法/監視/予算/非常時バックアップ』という、こんな重要なものをすべて詰め込んでいるのはおかしい。


さらに、報道機関をすべて国営機関へ統合し、『反政府・中立・親政府』の三系統を、それぞれ三社ずつにする。


悪意のある『報道しない自由』や偏向報道は規制する。身勝手な自由には責任が伴うことを、思い出させる。


『快適性』


あらゆる快適性の中でも、国民の『脱・理不尽/脱・不条理』を一番に据える。


不要なものまで何でもかんでも取り入れてしまった明治維新までさかのぼり、明治維新以来に決まった不要なものを撤廃し、回帰を図る。


政治形態・経済形態・国防・文化/伝統保護・教育・労働環境――そのすべてを根本的に見直す。


政治形態は前述のとおりとして、まずは『経済形態』だ。


『主要産業を国営化し、混合経済形態にし、税金が上がる代わりに医療費や学費、介護費などが無料になる社会主義陣営』と、『投資家や国の技術発展に寄与しない新規事業種が集まり、社会保障はアメリカのような任意保険に変わる従来どおりの資本主義陣営』に分ける。


なお、投資は社会主義陣営で働いていても可能だ。


混合経済について、ここではできるだけ簡潔に述べる。『所有は国、運営は民間、監察は天皇の監察院』。役割としては、『国が外敵から守り、民間が労働者を管理し、天皇が不正を監視する』。


平たく言うと、『国の所有とすることで技術流出や外国資本による買収を防ぐ(その代わり、損失時の担保など投資家にもメリットを増やす)と同時に、労働環境を監察院が見張る。しかし、実際の運営は従来どおり民間が行う』という形だ。


さらに、就職に関しても学歴ではなく、多角的な試験で現場や力仕事、事務仕事、人材育成、人材管理など、細かい適性を割り出し、適性のある仕事に就きやすくする。同時に、「管理職=偉い」という勘違いを是正する。


目的は、腐った中層の排除。そして、社会から爪弾きにされて、社会に変な復讐をしようと無差別殺人に走るような輩や、闇バイトの撲滅だ。


ちなみに、陣営間の移動は任意であり、社会主義陣営にいても個人投資の規制はない。挑戦する機会を剥奪するものではないのだ。


また、我が国では「中抜き」が横行している。政治家による中抜き、公的事業での中抜き、人材派遣会社、転売ヤー、隣国人による買い占め。こういったことにも国が積極的に関与することで、無駄な浪費を避けることができる。


それらは当人たちが不当に儲けているだけで、彼らは何も生み出しておらず、経済にとって悪循環しか生んでいない。


また、在日日本人・外国人の枠組みをしっかりと定める。


歴史的背景や現状、立場などが異なる欧米の物差しを日本に当てはめられる前に、日本国民や、出稼ぎや侵略ではなく本当に日本が好きな『真少数派』のために、しっかりと定義とその許容域を定める。


『正直者が馬鹿を見ない。』


それが私の目指したい快適性だ。達成目標だ。


――。


ただ、このような大胆なものを目指していると、どうしても怪しいと思われてしまう。


お題目はただ騙すためのものであり、そのうち暴力的、あるいは搾取的な組織へと変貌するのではないか、と……。


そこで、どういった経緯で私がそのような思考へ至ったのかを、自伝として書こう――というわけだ。


端的に説明できるほど、現時点で軽い人生ではなかった。


物語なら、


まあ。


多分……。


ギリギリ読めるだろう。


もっと慣れ親しんでもらえるようにと、最初は漫画を描いてみたんだが、棒人間しか描いてこなかった私には無理だ。


あんな下手で、すべてを見よう見まねで描いたような漫画でも、0話を描くのに丸一ヶ月もかかった。


これこそ、得手不得手というものだ。


私には絵を描く才能は全くない。


ただし、話は繋がっているので、あの『へたっぴー』な漫画も読んでほしい。


ようやく、次回は漫画の0話に続く、自伝の始まりだ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


次回!第1部 第1章 第2話

『冤罪だらけの幼少期』 DON'T MISS IT!!!

ご一読ありがとうございます。

21話までは毎日17時に投稿していきます。


0話のへたっぴな漫画は今週中に支援サイトの方へ投稿させていただきます。

投稿完了次第、この場にURLを記載いたします。

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