第6話 えぇ…
初投稿です、よろしくお願いします
少しずつ上手くなっていけたらと思うので、コメントやアドバイスお待ちしてます
『それでお前のスキルは…』
なげぇ。
こいつゾラって名付けたけどもしかして
おしゃべりバカって名付けた方が良かったかも。
なんでかって?
こいつがさっき説明してくれたこの世界の法則の中に
「名は体を表す」
って原則があるらしいからだ。
どうやらこの世界じゃ名前についた文字や
その読みの意味に合わせて、
また本人の資質に合わせて才能が開花することが
多いらしい。
だからおしゃべりバカって…
いや、名前によって変わるなら
インテリ科目系イケメンっぽい名前にするか…?
『おい!聞いてんのかこのバカ』
「聞いてるわアホ。ったく名付け親にその態度はなんじゃ!!」
『別に名付けてくれなんていってませんー』
めんどくせぇ。
こんなのほっといてさっさと南の城下町に行こう。
、
、、
、、、、
実はこの世界に来て唯一良かったと思うことがある。
それはもうあいつのことを気にしなくていいということだ。
スマホがないこと、テレビがないこと、音楽が聴けないこと、…エトセトラ。
でもそれらを補って余りあるほどあいつの存在は
大きいものだった。
そう思いながらおしゃべり鳥とじゃれ合いつつ
少しずつ慣れてきた
前世より少しイケメンな人間の体で歩いていると
少し、
ほんの少し、
ほんの一瞬あいつの声が聞こえた気がして。
まさか、と思った。
だけど、もしあいつが
覚悟を決めたら。
『どうしたよバカ主人?』
「あぁ…何でもない。早く行こう。」
心の底が、ひりつくような痛みを感じた。
読んでいただき、ありがとうございました
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