第4話 お前なんなん?
初投稿です、よろしくお願いします
少しずつ上手くなっていけたらと思うので、コメントやアドバイスお待ちしてます
「うわっ!っていくらなんでも
驚きすぎだろ!!」
そう言うとこの鳥は、
勝手に喋り始めやがった。
目の前を飛ぶこの俺の心臓を危うく
止めようとしていた鳥は、
元々俺に巣を作っていた小檎雀という
種族のひなだったらしい。
他の雛が巣立ち、親もいなくなり、
飯を探しに行ったんだと。
でも狩りの仕方もわからんこいつは
収穫なし。
それで戻ってきたとき、
それがちょうど俺が進化しているとき
だったらしい。
こいつが言うには進化中
俺は繭のようになってたんだが、
その繭の外側に、
垂らされるように金に光る樹の実が
あったらしい。
飢えて飢えて仕方ないこいつは
それを食った。
そんで少し満たされて眠りにつくと
あら不思議!
話せて魔力も増えて進化していると…
「納得できるかぁ!!」
「いやどこがだよ!
この上なくわかりやすい解説して
やっただろうが!」
「全部わけわからんわ!」
そもそもなんで鳥が喋れてんだよ!」
「んなもんこっちが聞いてぇよ!!!」
「…まぁいい、納得できんが飲み込もう…それで、お前さっき俺に話しかけてたよな?」
「あぁ」
「一体なんだったんだ?」
「あーもう!1から説明すると
面倒くさいから簡単に言うぞ?」
「俺は!お前の!眷属です!配下らしいです!以上!わかったな?」
「…いやまてまてまてまてまて」
「なんでそんなことなってんだよ!!」
「知るか!大方お前のスキルに
眷属生成とかあるんだろ。
それが暴発したんじゃね?」
「でも俺発動してないぞ?」
「知るか!でも俺はお前の眷属!」
「主人には部下の面倒を見る
責任がある!
ってことでこれからよろしく
そして俺は寝る!!!」
「おい!ったく…」
こいつ眷属を自称する割に
ふてぶてしいやっちゃな…
…ふぅ、とりあえず整理しよう。
こいつは俺の進化中にできた謎の実を
食い、俺の眷属になった。
そして眷属は主人に付き従う、と…
いや意味わからなすぎて
どこから突っ込めばいいんだよ!
2つ、気になることがある。
俺の進化中、
何故スキルが発動したのか…
まだわからないことだらけだが、
おそらくスキルは自分で
「使用」という意志を決定しないと
発動しないはず…
一体なぜ…?
もう一つは、
俺の樹の実を食べた鳥の中で
なぜこいつだけ喋れて、
異様に強いのか…
これも俺のスキルの影響か?
もしくは眷属が本当だったら
俺の近くにいることで
強化バフ貰ってるとかか…
正直わからんことだらけだし
手放しには信用できなそうだな…
まだこの世界のことも
よく知らないし。
まぁでも。
一人よりは何人かいたほうが
楽しいし!
何より…
こいつの話を聞く感じ
親に捨てられたっぽい。
人型になれるんだったら動いてこいつの
仲間を探せるんだけど…
木だからなぁ…
いや、待てよ。
俺は進化するとき、人型になれるって
あった気がする。
もしかして、!
俺はスキルを押し、
前世の姿を思い浮かべた。
身長は人権ない、筋肉もあまりない、
顔は少しメイクすると女子に見える
あの顔を。
…俺の体が圧縮されていく。
葉が髪に、枝が手に。指に。
そして元の木のサイズからは
考えられないほど
小さく…
最後に根が変形していく…
…
…
…
どうやら、成功したみたいだ!!!
…
人型になったはいいものの、
少し違う体にいたから
違和感がすげえな…。
とりあえず明日は
リハビリがてら人間の街へ行って
こいつの仲間だった奴らを探そう。
よし、明日の行動指針決定!
寝ます!!!!
こいつ、まだ生まれて
間もないガキなんだよな…。
守らなければ。
主人として、年長者として!
…クソふてぶてしいガキだけど。
という使命感にかられながら俺は久々に
二足歩行の体を横にし、眠りについた。
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