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テーマなし詩集

BEG

作者: 歌川 詩季

 卑屈?

 雨乞(あまご)いならダンス 命()いは涙だろう

 求めなきゃ与えず そいつが世の(ことわり)

 ひからびたカエルと (こご)えるキリギリスならば

 (ほどこ)しなき()へと(さら)すのは(しかばね)


 高楊枝では腹は(ふく)れぬぞ

 骨と皮まで()せて細るがいい


 どうかひとつ (あわ)れと思うなら

 だれも手荒い真似(まね)したくないよ

 だからひとつ 気持ちほどでいい

 持たざる者へのせめてもの慈悲を お願いするぜ



 汗水で買えたら ほんの小銭もいらねえな

 なけなしで もんなし やどなし かいしょうなし

 影法師のヒマワリ しおれたヒヤシンスだとさ

 恵みもなき(その)では大地(つち)へと(かえ)るのみ


 高いびきにも枕はかたくて

 アワとヒエとをほおばるが夢と言う


 どうかひとつ みじめと思うなら

 かけてやるお情けもいくらかあろう

 だからひとつ これきり二度とない

 (いや)しきこの身に救いの小舟を 頂戴したい

 無力でも、したたかに。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  『なけなし』からはじまるリズムもいいですね。     あとがきの言葉に納得です。
[一言]  自分では本当にどうしようもなくてというときもあると思いますし、頼れるものなら頼ればいい。  ただ、傍目にはそのことが伝わりにくいことは事実。  知ってる人ならともかく。  手を伸ばす方も…
[良い点] 活力が沸くね。 Σb( `・ω・´)グッ
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