表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/20

⑺『亡き資料からの、船の水没』

⑺『亡き資料からの、船の水没』



いくつかの、バラバラに寸断され、まるで落ち葉の朽ちたかの様な状態の、資料ならば、どこかで見かけた人生だったろうと、思い出すにも、全くと言って良い程、脳内には資料はない。ただ、言語の通過という、脳裏での状況があるだけである。



一応はそれでも、遡ってはみたのだ。船の行く先のために、自己は自己現像を追いかけるが、やはり、手元には水没の予感の写真の様な幻覚が残っているだけである。或る日突然、といった様な、不可思議さえ、予知出来たら、まだ救われるのに、という今である。



船の水没は、しかし、俺の動態に掛かっているとすると、船に搭乗したことが、やはり運命だったのだという気にすらなる。俺は、俺を見捨てはしなかった。しかし、俺だけを守ったかの如く、船の水没は、今も免れている、奇跡に近い、現状だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ