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⑷『亡き資料からの、船の水没』

⑷『亡き資料からの、船の水没』



意識の朦朧とした、異次元から、雲は来訪する。夜海の航海には、光が必要であることは、明白であるからして、俺は雲の狭間から差す光に、目を向けていた。何、退屈しのぎさ、そんな嘯きも、船には適切に似合っているかの様である。



ここに、資料はない。亡き資料からの、出発であった。分からないことも、また、分からないからこそ、或いは、夜に消えていく群衆のことを思っては、分かろうとはするのである。船の水没は、船の水没は、免れるだろうか、という不安が行きかう。



有名な詩人でも、思いつかないような台詞を、創造したい。こんな思いは、詩人なら誰でも持っているだろうから、俺は、船の進行に集中し、所狭しと、叫びに叫んだ。俺は俺か、俺は俺か、俺は俺か、誰も答えない水面で、波が笑っている。

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