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⑶『亡き資料からの、船の水没』

⑶『亡き資料からの、船の水没』



亡き資料には、いつぞやの確信が、脳裏に焼き付く様だ。訳の分からない、我というものが、実体としては、我以外の、何者でもないという、我の存在を、船の上で浮かべる。船の行方など、考えるな、というほうが、無理な話であろうと神が言う錯覚だ。



亡き資料には、恐らくは奇跡的な伝達作用があるだろうし、それに沿って文章を書いていけば、自ずと現出する映像があるだろうが、船の上の俺には全く関係のないことだろう。つまり、亡き資料を前にして、それに沿うことなど、不可能だということになる。



俺には恐らく、迷ったという、迷妄を超えることが、必要になってくるのである。遠い未来を、近い未来にしても、殊更に深い意味などないのであって、その、云わば、亡き資料から、水没を免れるための船の現象を支えることこそが、小説の意味なんだろうと、思うのである。

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