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⑵『亡き資料からの、船の水没』

⑵『亡き資料からの、船の水没』



俺は、資料に精通していないらしい。辺りを見回しても、どこにも、資料なんでないのであって、それが当たり前の世界を、生きてきたのだと、天罰の様に雷が落ちる。俺は今、船の上だ、雷には、弱い立場に居ることが、世界の原質的無常である。



何れは、俺は俺になるだろうか。ものだったか、人だったか、という誰かの問があった気がするが、そんなことは、本質的には関係ないのだ。幸福であれば、それで良いだろう、俺はそう思う、君はどう思う、答えなど、ないのである。



船が水没するまでが、俺の人生だ。そうだろう、と、俺は俺自身に警告する。視界が狭くなる夜に限って、雨などが降りだすこともまた、異次元の作法だろう。異質なる原質、言葉の作法を超えて、船は今、転覆を、免れている。

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